- サンダー・アーム 龍兄虎弟
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【シリーズ1作目】サンダーアーム/龍兄虎弟
ジャッキー初の冒険活劇「アジアの鷹」第1弾
それまでとは違い、ちょっと“ワル”なキャラクターをジャッキーが演じた香港版『インディ・ジョーンズ』とも言うべき冒険大作。
ヨーロッパ各国でロケを敢行し、格段にスケールアップした本作では、急斜面の滑降、カーチェイス、銃撃戦、アマゾネス軍団とのVS多人数バトル、気球へのダイブ、など新機軸のアクションが満載で「アジアの鷹」シリーズ第1弾にふさわしい内容となっている。【STORY】“アジアの鷹”の異名を取る探検家のジャッキーは、親友のアランから、かつて自分が思いを寄せていた女性ロー ラが謎の邪教集団に誘拐されたことを知らされる。教団 の目的は、世界に散らばる5つの秘宝“神の武具”を ジャッキーに集めさせ、強大なパワーを手中に収めること だった。ジャッキーは悪の使徒たちの恐るべき野望を阻止 すべく、大量のダイナマイトを武器に、敵の砦である洞窟 へと乗り込む!
撮影中の事故でジャッキー・チェン死亡!?
当時、超多忙を極めていたジャッキー。
プロモーションで訪れていた日本からロケ地のユーゴスラビアに戻ったその翌日、撮影中に15メートルの高さから落下、頭蓋骨骨折の重傷を負ってしまう。
しかし「ジャッキー死亡説」が巷を駆け巡る中、8時間に及ぶ大手術を乗り越え、奇跡的に生還。その後も驚異的な回復を見せ、本作を完成させた。驚異的なヒットを記録し自身2度目の香港TOPに
当時の香港映画界で最高額となる破格の製作費をかけて挑んだ大作。
1987年に香港で公開されるや、それまでの香港興行収入記録を更新し、自身の主演作としては1980年『ヤング・マスター 師弟出馬』以来、7年ぶりに年間第1位のヒット作となった。日本公開は1986年8月。香港よりも5か月も早い公開が当時の日本での人気を物語っている。 - プロジェクト・イーグル
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【シリーズ2作目】プロジェクト・イーグル
さらにスケールアップした「アジアの鷹」第2弾
前回の舞台ヨーロッパを飛び出し、今回はスペイン、モロッコ、アフリカの大密林へとスケール感が増したアドベンチャー・アクション。
ヒロインに外国人を起用するのは前回同様だが、今回は全て国籍の違う3人のヒロインとの珍道中。3者3様の絡みを見せる。
パラグライダーから始まり急斜面急降下、大変な苦労を強いられたというサハラ砂漠でのシーンや、バイクスタント、巨大扇風機を使ったラストバトルなど見所には事欠かない。アクションのカンフー色も強くなった。【STORY】アマゾンの宝探しから戻った“アジアの鷹 ”ことジャッキーに、国連から舞い込んだ仕事の依頼。それは、第二次大戦中にドイツ軍が隠した莫大な金塊を探す極秘プロ ジェクトだった。中国人の女性歴史家エイダらの協力を得て、財宝のありかを示す重要な手がかりを掴んだジャ キーは、盗賊やテロリストたちの執拗な妨害に遭いながらも、砂漠の下に眠る秘密基地に潜入。巨大金庫の暗号を解読し、ついに財宝を発見するが...。
監督ジャッキーはしばらく見納め
本作でもジャッキーは監督・主演・武術指導・脚本・製作と大活躍だったが、これ以降は自身で監督を務めることはしなくなった。以降の監督・主演作は2本しか無く(※非アクションの『1911』は除く)、1本は8年後の『WHO AM I?』(1998)、そしてもう1本は、さらに14年後の本シリーズ第3弾『ライジング・ドラゴン』。
実は、本作と前作『サンダー・アーム』では2人の執行監督(現場監督、助監督)がジャッキーをサポート、一人は『ライジング・ドラゴン』でも同職に就いた友人のフランキー・チャン。そしてもう一人は『蛇鶴八拳』、『天中拳』といった初期作品の監督や、『少林寺木人拳』、『ポリス・ストーリー』、『奇蹟』、『酔拳2』などでも執行監督を務めたチェン・チーホワ(陳誌華)であった。第2弾も絶好調!自身の興行記録を更新!
今作も前回同様に惜しまず製作費をつぎ込み、1991年の香港興行収入ランキングでは2位を獲得。それまでの自身の記録であった前作『サンダー・アーム/龍兄虎弟』を越える興行成績を残した。日本でも同じく1991年に公開され、10億円近い興行収入を上げたほか、96年『レッド・ブロンクス』で一気にジャッキー熱が上昇したアメリカでも97年に公開され、1,000万ドル(約12億円)を売り上げた。
- 合わせてチェックしたい!この3作品
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合わせてチェックしたい!この3作品
正統なシリーズ作品ではないものの、共通する部分や『ライジング・ドラゴン』へと繋がる要素の多い3本の作品をご紹介。ぜひとも合わせて鑑賞して欲しい!
「成龍計劃」第1弾!『Who am I?』
『ラッシュ・アワー』でのハリウッド進出を目前にしたジャッキーが、それまでの自身の映画製作を総括した集大成的な作品を作ろうという「成龍計劃(ジャッキー・プロジェクト)」として作られた大作。『ライジング・ドラゴン』の前に自ら監督を務めた最後の作品であることからもわかるように、『ライジング・ドラゴン』はまさにこの「成龍計劃」の第2弾的な作品なのである。記憶を失った特殊部隊員という役を演じているもの、オランダやアフリカロケを敢行した作品のスケールや、国籍の異なる2人のヒロイン、空からの落下やラストのビル滑りなどスタント的な共通点も多く観られ、アジアの鷹シリーズに近いテイストを持った作品である。
トルコロケの『アクシデンタル・スパイ』
『Who am I?』の後、ハリウッドでの鬱憤を晴らすべく、香港映画回帰を謳い、香港、韓国、トルコで長期ロケを敢行、巨額の製作費をかけて作られた。本作完成後の慰労パーティの席で、『ライジング・ドラゴン』の原型ともいえるアジアの鷹第3弾『藍陶戰影』の企画が発表されるのだが、元々はそのためにロケ地として検討されていたのがトルコだったという。結局、それが転じて『アクシデンタル・スパイ』という別作品になったのだが、劇中でのアクションはもとより、歴史的建造物での撮影、超長期に渡る海外ロケ、韓国との関わり、成家班以外のスタッフも起用した香港作品等々、『ライジング・ドラゴン』に通じ、この作品で初めて行われた試みも数多い。
インドロケの『THE MYTH 神話』
こちらも当初、アジアの鷹第3弾のロケ地として予定されていたインドロケが転じて、『THE MYTH 神話』という一つの作品に転じたもの。もとはタイムトラベルものだった『Titanium Rain』と、『アジアの鷹3』の初期脚本が融合して生まれた。時代劇パートがどうしても目立つため、作品全体のテイストとしては「アジアの鷹」臭は少ないが、現代パートはほぼシリーズ作品といっても違和感は少ない。それもそのはず、この作品の脚本・監督は『ライジング・ドラゴン』の脚本にも関わっているスタンリー・トン。劇中でも「国宝は人類共通の宝」、「誰かの持ち物ならば、元の所有者に返さなければならない」と、『ライジング・ドラゴン』はこの台詞を拡大解釈したものであるとジャッキー本人は語っている。まさに『ライジング・ドラゴン』の初期版と言ったところ。
- ≪ジャッキー映画 シリーズものの系譜.1≫
- ≪ジャッキー映画 シリーズものの系譜.2≫
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「酔拳」シリーズ
ジャッキー映画の中でも屈指の人気作2本!
ジャッキーと言えば「酔拳」という人も多く、共に人気が高い。『2』の監督を途中降板した劉家良(ラウ・カーリョン)がその後で撮った『酔拳3』があるがジャッキーとは何ら関係がない。ジャッキー自身は2010年に『醉拳1945』を撮ると発表していましたが、果たして・・・
「キャノンボール」シリーズ
ハリウッドでは大ヒット!
もジャッキー・ファンには低評価?当時のハリウッドスターによるオールスター映画。ジャッキーの見せ場は少ないものの、20年後のハリウッド成功を想うと感慨深い。『2』から5年後には『Speed Zone!』というカナダ映画が製作され、日本では第3弾的な扱いをされているが、実際は制作会社やその他のキャストも異なり、当然ジャッキーは出ていない。
「ヤング・マスター」シリーズ?
続編が観たかった?その名残もチラホラと…
こちらは番外編。当初『ドラゴンロード』は、『恋するヤング・マスター(Young Master in love)』として企画されていたとか。もしかしたら大幅な脚本の変更の裏には、例のロー・ウェイとの契約問題が絡んでいるのかもしれない…
「ジミー・ウォング」シリーズ?
観るとイロイロ納得?ワケあり出演
『流星拳(ファイナル・ドラゴン)』は当時芽の出ないジャッキーを、かつての大スター王羽(ジミー・ウォング)とカップリングさせたもので、事情が異なる。その後の2本は、ジミーに恩義のあるジャッキーがその借りを返すため、半ば強制的に出演させられたというワケあり作品。ジャッキーは出ていないものの97年には再び…
- ≪ジャッキー映画 シリーズものの系譜.3≫
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「福星」シリーズ
香港のスーパーヒットシリーズ!ジャッキー第2の夜明け
サモハンが手掛けたメガヒットシリーズ。ゴールデン・トリオが誕生した記念的作品でもある。日本ロケの『大福星』や倉田保昭とのバトルなど、主演じゃなくても十分楽しめる。『新ポリス・ストーリーPom Pom』はスピンオフ作品で、リチャード・ンとジョン・シャムが主役。ジャッキー、サモハン、ユンピョウの3人がカメオ出演している。
まだまだ続く「福星」シリーズ、でもジャッキーはいない
「七福星」以降もシリーズは続くが、ジャッキーは出演していない。第5作目の『福星闖江湖』を除いて、サモハンが出演や武術指導、製作など何らかの形で携わっているが、さすがに初期の3作には遠く及ばず。4作目の『十福星』は譚詠麟(アラン・タム)や劉德華(アンディ・ラウ)も出演しており、国内盤もビデオのみだがリリースされている。
「プロジェクトA」シリーズ
『ポリスト』と双璧を成す歴史的名作
サモハン、ユンピョウが揃った第1作目は誰もが認めるジャッキーの代表作。2作目でもゴールデン・トリオが集結する予定だったが、スケジュールが合わず実現せず。もし実現していたらシリーズは継続していたかも…。
そして約20年後の2006年。『プロジェクトBB』でサモハン、ユンピョウとの再共演がついに実現!….の予定だったが、残念ながら諸事情によりまたしても叶わず。「ゴールデン・トリオ」3部作
シリーズではないものの歴史に残る3本
「福星」シリーズでも共演しているものの、ジャッキー、サモハン、ユンピョウがフルで活躍するのはこの3本。3人の再共演を待ち望んでいるファンも多いはず。上記でも触れているように、近年でも企画は浮上しているし、皆いまだに現役。さらには2012年末にもジャッキーが今後の可能性を示唆する発言をしているだけに、期待して待ちたい!
- ≪ジャッキー映画 シリーズものの系譜.4≫
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「ポリス・ストーリー」シリーズ
ジャッキー史上最多を誇る代表的な人気シリーズ
言わずと知れたジャッキーの代表作。シリーズを代表するヒロインのマギー・チャンは『3』まで出演。もう一人の顔とも言えるトン・ピョウさんは2006年に逝去された。ストーリー的な繋がりはほぼ皆無なので、どれから観ても楽しめる。
『プロジェクトS』は紛らわしい邦題だが、『3』で主役のジャッキーを喰う活躍を魅せたミシェル・ヨーが主役のスピン・オフ。ジャッキーもエリック・ツァンとともに女装姿でカメオ出演。新たな「ポリス・ストーリー」たち
『新ポリス・ストーリー』は邦題が紛らわしいが、全く繋がりはなく、元々ジェット・リー主演の予定で進められていた企画をジャッキーが引き継いだもの。実話がベースになっており、かなりシリアス調。
2004年の通称『NEWポリ』は元々シリーズ第5弾として企画がスタート。マギー・チャンの出演も考えられていたが、結局は新たな『ポリス・ストーリー』として作られることになった。久々にジャッキー・アクションが全開で2000年代のジャッキー作品NO.1に推すファンも多い。
そして、『ライジング・ドラゴン』の次回作『警察故事2013』もまた新たなポリス・ストーリー。既に撮影は終えており、中国では2013年9月末に公開予定だとか。もはや『ポリス・ストーリー』はシリーズではなく一つのジャンルとして成り立っている。他にもありますジャッキー刑事物、
ある意味全部「ポリス・ストーリー」ジャッキーが刑事を演じたのは、他にも『福星』シリーズや、『ファースト・ミッション』、『プロジェクトA』シリーズなどかなり多く20本以上。拡大解釈をすれば、『レッド・ブロンクス』や『メダリオン』もみんなポリストなのだ。
- ≪ジャッキー映画 シリーズものの系譜.5≫
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「ラッシュアワー」シリーズ
最も稼いだジャッキー・シリーズ
ジャッキー・チェンの名を一躍アメリカに轟かせた出世シリーズ。製作にかかった費用も稼いだ額もケタ違い。従来からのアジア・ファンからはなかなか高評価を得られないが、作品としての完成度はやはり伊達じゃない。
第4弾の話しもチラホラ出ているが、果たして…「シャンハイ」シリーズ
もうひとつのバディ・アクション
ジャッキーが以前から撮りたかった西部劇アクション。第2弾ではドニー・イェンとの初共演が実現。シリーズを通してなかなか完成度は高いものの、『ラッシュ・アワー』ほどの支持は得られず、シリーズは2作で打ち切り。当時は第3弾である『シャンハイ・ドーン』も企画されていたのに、残念。
「ツインズ・エフェクト」シリーズ
主演じゃないけど見る価値アリ
香港で大人気のアイドル・TWINSを主役としたこともあり、現地では大ヒット。なかなか日本では支持が得られていないが、短時間とはいえジャッキー節のアクションが展開されるほか、息子のジェイシー・チャン、ドニー・イェンとの2度目のバトルなど見所は多い。ちなみに、1作目と2作目のストーリー上のつながりは全くない。
「ベスト・キッド」シリーズ?
気になる続編、2014年始動?
かつての名作『ベスト・キッド』をリメイクし、2010年に大ヒット。当時から続編の話しは出ているものの、なかなか始動しない気になるシリーズ。一応、予定では2014年とのことだが、その間にも主役のドレを演じたジェイデン・スミスがぐんぐん成長。出来ればキッドと呼べるうちに続編が観たい。
SERIES
1:14 PM
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