- ジャッキー・チェン
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ジャッキー・チェン(成龍/Jackie Chan)
監督
ジャッキーチェンは自らを盟友サモハン・キンポー(洪金寶)とともに、世界にたった2人の“万能な監督”と称した。
俳優兼監督は本当に大変だと語るジャッキー。予算・期間をキッチリ守るサモハンとは対照的に、ともに大きく超過するのも、完璧主義者であるジャッキー監督作品の特徴。そして、そのラインナップを見ても傑作がズラリと並んでいることがわかる。
そんなジャッキーが1998年『WHO AM I?』以来、実に14年ぶり[*1]となるメガホンを握ることになった本作。それだけでもこの『ライジング・ドラゴン』への並々ならぬ想いとこだわりが伝わってくる。これまでに数多の受賞歴を誇るジャッキー。しかし、意外なことに監督としての受賞は無かった。[*2]
そんなジャッキーに2013年4月、中国エンタメ界の授賞式「2013華鼎奨」において待望の「最優秀監督賞」が授与された。
自らの集大成であり、最後のアクション大作と銘打ったこの作品で、監督賞を初受賞した意味は大きい。
監督としては今後、アクションやコメディだけではなく、文芸作品も手掛けてみたいとジャッキーは語る。
もちろん、今後も俳優は続けていくが、もしかしたら監督・主演のアクション作品は本作が最後となるかもしれない。。。[*1]2011年『1911』は非アクション作品のため除外。 [*2]80年代にロードショー誌8日本)での受賞はあり。
製作・脚本・武術指導・美術・音楽・照明・・・
実は本作でジャッキーが担当したのは主演・監督だけではない。
なんと、「出品、製作、監督、脚本、主演、武術指導、撮影、美術、道具、スタント、音楽、照明、ユニットマネージャー、主題歌歌唱、ケイタリング」という15もの職務を自らこなし、「Most Credits in One Movie」としてギネス世界記録に認定された。
つまり、これまでのどの作品よりもジャッキー純度の高い作品、それがこの『ライジング・ドラゴン』なのである。≪これまでのジャッキー監督作品≫
【その他の監督作品】
「クレージーモンキー 笑拳」(1979)、「ドラゴンロード」(1981)、「プロジェクトA2 史上最大の標的」(1987)、「ポリス・ストーリー2/九龍の眼」(1985)、「プロジェクト・イーグル」(1990) - フランキー・チャン/スタンリー・トン/ブレット・ラトナー
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フランキー・チャン(陳勳奇/Frankie Chan)
執行監督・脚本
1955年11月30日生まれ。俳優・音楽家・製作者・監督、カースタントまでこなす多才な映画人。
ジャッキー・チェンとは古くからの友人で、サモハンとの付き合いも深い。特に音楽を担当した作品は数知れず、72年以降の10年間でなんと300本以上の映画音楽を担当した。ちなみに。ジャッキーの記念すべき初主演作品『広東小老虎』(1973)の映画音楽を手掛けたのもフランキーである。
本作では、シリーズ前作『プロジェクト・イーグル』に引き続き助監督(現場監督)を担当しジャッキーを支えた。【主なジャッキー関連作品】
「プロジェクト・イーグル」(1991)-助監督、「酔拳2」(1994)-助監督、「デッド・ヒート」(1995)-カーアクション指導、「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」(2011)-監督スタンリー・トン(唐季禮/Stanley Tong)
脚本・製作(初期)
1960年4月7日生まれ。スタントマン出身で、監督2作目が『ポリス・ストーリー3』。その後『レッド・ブロンクス』でジャッキーのハリウッド進出への足掛かりを作り、『ファイナル・プロジェクト』、『THE MYTH 神話』などで監督を務めたほか、サモハンのアメリカでのTVシリーズ『LA大捜査線/マーシャル・ロー』でもプロデューサー兼監督として活躍。本作では一時、監督を務めるという話も出ていたが実現には至らなかった。
【監督を務めたジャッキー作品】
「ポリス・ストーリー3」(1992)、「レッド・ブロンクス」(1995)、「ファイナル・プロジェクト」(1996)、「THE MYTH 神話」(2005)ブレット・ラトナー(Brett Ratner)
エグセクティブ・プロデューサー
ジャッキーの『ラッシュアワー』シリーズで有名なアメリカの映画監督。ジャッキーのハリウッド成功における第一の功労者で、アメリカ人が好むジャッキー像を最も理解している人物ともいえる。TVと映画、両方面で現在も精力的に活動している。本作ではエグセクティブ・プロデューサーに就任し(おそらくは欧米公開向けに)、カンヌではジャッキーと同席した。
【手がけたおもな作品】「ラッシュアワー・シリーズ」」(1998-2007)監督、「X-MEN ファイナルディシジョン」(2006)監督、TVシリーズ「プリズン・ブレイク」(2005-2009)製作
- ワン・チョンレイ/バービー・トン/エドワード・タン/ン・マンチン/オリバー・ウォン
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ワン・チョンレイ(Wang Zhonglei/王中磊)
製作総指揮・出品
1970年生まれ。94年に兄である王中軍とともに、華誼兄弟(フアイ・ブラザーズ)を設立。現在は同社のCEOを務めている。フアイ・ブラザーズは中国最大の映画制作配給会社に成長し「カンフー・ハッスル」、「ドラゴン・キングダム」、「新少林寺」などのヒット作を量産。さらに本作に加えて、「画皮2」、「西游·降魔篇」と中国の興行記録を次々と打ち立てている。ジャッキーとも親交が厚い。
バービー・トン(Barbie Tung/董韻詩)
製作
1981年にゴールデン・ハーベストに入社。その後プロデューサーや製作総指揮の地位に昇進し、最終的に会社を率いるまでとなった。これまでも、「酔拳2」(1994)、「レッドブロンクス」(1995)、「ファイナル・プロジェクト」(1996)ほか多くのジャッキー作品の製作を担当している。
エドワード・タン(鄧景生/Edward Tang)
脚本
古くは、サモハンの『燃えよデブゴン7』、ジャッキーの『ヤング・マスター 師弟出馬』を始め、『プロジェクトA』、『スパルタンX』、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』、『酔拳2』ほか、80~90年代半ばのほとんどのジャッキー・チェン作品の脚本を担当。本作では97年の『ナイス・ガイ』以来のタッグとなる。
ン・マンチン(伍文拯/Ng Man Ching)
撮影
カメラアシスタントや撮影監督の照明係で経験を積んだのち、2000年以降は撮影監督として活躍し、今や香港映画界の柱といえる存在になった。これまでに『インファナル・アフェア2,3』、『レイン・オブ・アサシン』、『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』などの他、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』、『ベストキッド』といったハリウッド作品にも携わっている。
本作では北京・台湾での撮影に参加している。オリバー・ウォン(黄銳民/Oliver Wong)
美術設計
1952年生まれ。ジャッキーとは1985年の『ポリス・ストーリー/香港国際警察』以来の付き合いで、それ以降これまでの中国系ジャッキー作品のほとんどの美術を担当。88年には『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』で台湾金馬奨の最優秀美術設計賞を受賞している。
本作にも昼夜問わず尽力。しかし撮影終了からまもなく、2012年8月31日に病により逝去された。本作のエンディングクレジットでも哀悼の意が捧げられている。 - ≪アクション・スタッフ≫
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ジャン・イヴ・ブロンド(Jean-Yves Blondeau)
バギーローリン指導
1970年6月1日フランス生まれ。小さい頃からインラインスケートに馴染み、母国フランスに於いて数々の賞を総なめ。1996年にダウンヒル世界チャンピオンになり、その後1999年から2005年まで連続世界チャンピオンに輝く。
それと同時に、全身に30個以上の車輪を付け、道路を滑走するバギー・ローリング・スーツを自ら開発。世界各国で「バギーローリン(buggyrollin)」という名前でパフォーマンスを展開、「ローラーマン(Rollerman)」の愛称で知られるようになった。スーツは通っていたパリの学校の卒業制作として作ったのが最初で、その後も改良を加えながら6つのスーツを製作。これまでジャン氏が記録した最高速度は116kmに達する。これらのスーツは様々なCMやTV番組、ジム・キャリーの映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード」などでも使用された。
また、日本で2012年に公開されたアニメ映画『劇場版 TIGER & BUNNY』に登場するロビン・バクスターの元ネタとも言われている。本作ではジャッキーからの依頼に応え、バギーローリンの超絶技を伝授。
日本公開時にはイベント出席のため来日し、パフォーマンスを披露し観客を驚かせ、プロモーションに一役買った。ホー・ジュン(何鈞/hejun)
アクション監督
1979年01月13日生まれ。成家班(ジャッキー・チェン・スタント・チーム)のメンバーで、『メダリオン』以降の香港・中国作品に携わる。
2013年の「第9回華鼎奨」、「第32回香港電影金像奨」では本作品でジャッキーとともに最優秀アクション指導賞を受賞している。ブルース・ロウ(羅禮賢/Bruce Law)
カースタント、アクション指導
香港スタント界の第一人者として爆破や火器を使った仕掛け、カースタントを専門とするスタントチーム「猛龍特技」を立ち上げ、武術監督も含め、今までに160作以上の映画に参加。『ポリス・ストーリー/香港国際警察』『デッドヒート』などのジャッキー作品でも活躍。ちなみに英語名を「ブルース」としたのは李小龍の大ファンだったため。- ≪日本語吹替えキャスト≫
石丸博也
JC(ジャッキー・チェン)
1941年2月12日生まれ。
30年以上にわたりジャッキー・チェンの日本語吹き替え声優を務めてきた石丸博也氏。これまで、公の場にほとんど姿を現すことはなかった石丸氏だが、日本での公開初日に、都内で人生初の舞台挨拶を行った。
アフレコ本番と同様にキックやパンチを繰り出しながらジャッキーの声を生で披露する大サービスを見せ、観客席は興奮に包まれた。「ジャッキーの吹替えは立ち回りが大変でいつも汗だくだく!、ジャッキー、これが最後だって?そんなことないよな~まだまだ頑張ってくれるよな!俺の仕事無くなっちゃう~!」
真殿光昭
サイモン(クォン・サンウ)
「初期作品からの大ファンであるジャッキー最後のアクション超大作に、長年担当させていただいているサンウ吹替で参加でき、とても嬉しい。」
- ≪その他の吹替え版キャスト≫
By KungFuTube 1:20 PM