ジャッキー・チェン主演、サモハン・キンポー監督、ユンピョウ武術指導とゴールデントリオが手掛けた1985年香港公開作品。
当時のジャッキー作品としては珍しくドラマ性が高く、85年の香港興行成績ランキングでは2,000万HKドルを稼ぎ出し、総合5位を獲得している。
本作品は85年、ジャッキーが『ポリス・ストーリー』や『七福星』などと掛け持ちで多忙を極めていた頃に製作された
『ファースト・ミッション』の動画集
この作品のサントラ動画は、ファースト・ミッション（1985）サントラ をご覧ください。
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『ファースト・ミッション』の作品詳細
基本情報／スタッフ＆キャストなど
| 製作年 | 1985年 |
|---|---|
| 公開情報 | 香港：1985-10-16／日本：1985-09-14 |
| 興行成績 | 香港：HK$ 20,335,429 年間ランキング5位 日本：7億円 |
| 受賞 | 【第五回香港電影金像獎】最佳原創電影歌曲：誰可相依 (作曲：林敏怡、填詞：潘源良、主唱：蘇芮) |
| 製作会社 | 寶禾影業（ボーホーフィルム）／嘉峰電影 |
| 出品人 | 王羽（ジミー・ウォング） |
| 製作 | 何冠昌（レナード・ホー） |
| 監督 | 洪金寶（サモハン・キンポー） |
| 脚本 | 黃炳耀（バリー・ウォン） |
| 武術指導 | 洪家班／
元奎（コーリー・ユン）／
孟海（マン・ホイ） 元華（ユン・ワー）／ 陳會毅（チェン・フォンイー）／ 元彪（ユン・ピョウ） |
| 出演者 | 成龍（ジャッキー・チェン）／
洪金寶（サモハン・キンポー）／
黃錦燊（メルヴィン・ウォン） 鍾發（チョン・ファ）／ 狄威（ディック・ウェイ）／ 孟海（マン・ホイ） 高飛（フィリップ・コー）／ 太保（タイ・ポー）／ 田俊（ジェームス・ティエン） 陳龍（チェン・ルン）／ 元華（ユン・ワー）／ 錢嘉樂（チン・カーロック） 馮敬文（フォン・ギンマン）／ 泰山（タイ・サン）／ 李海生（リー・ホイサン） 林正英（ラム・チェンイン）／ 午馬（ウー・マ）／ 葉榮祖（イップ・ウィンジョー） 朱寶意（エミリー・チュウ）／ 馮克安（フォン・ハックオン） |
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林正英（ラム・チェンイン）
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馮敬文（フォン・ギンマン）
公開時の新聞広告
香港公開時の新聞広告です。（1985年10月）
興行成績ランキング
1985年の香港興行収入ランキングです。（外国語映画を含む総合ランキング）
各国タイトルリスト
| 漢題 | 龍的心（繁体字） 龙的心（簡体字） |
|---|---|
| 邦題 | ファースト・ミッション |
| 英題 | Heart Of Dragon Heart of the Dragon |
| First Mission | |
| The First Mission | |
| 西題 | Primera misión |
| Corazón de Dragón | |
| Protección a un ser menor | |
| 伊題 | La prima missione |
| 仏題 | First Mission |
| 独題 | Powerman 3 |
| 葡題 | A Primeira Missão |
| 希題 | O super batsos tou Hong Kong |
| Jacky Chan: Super batsos |
あらすじ
幼くして父母を亡くしたシュンタク(サモ・ハン・キンポー)とシュンヤン(ジャッキー・チェン)の兄弟は、兄のシュンタクが幼稚園児なみの知恵おくれということもあって人一倍仲が良かった。
シュンヤンは二人の生活を支えるために訓練学校を卒業して特殊警察の刑事になった。
シュンヤンにあたえられた最初の任務は、麻薬や売春や宝石の密輸で巨大化するシンジケートの壊滅だった。早速、組織の一人を逮捕したが男は麻薬患者だったために麻薬専門病院に連行したが一味の待ち伏せにあい、危うく奪還されそうになる。
一方、シュンタクは近所の悪ガキ共にいいように利用され、ひどい目にあわされる。ある日、シュンタクと悪ガキ仲間が路地裏でギャングごっこをしていた。おもちゃのピストルを構えたシュンタクが走り回っていると、向こうからやってきた男がまっ青になりカバンを放り出して逃げだした。カバンの中には多量の宝石が入っていて、シュンタクはマイケルと森の中にそれを埋めた。
一方、シンジケートの犯罪を追う刑事たちのもとへ、仲間割れから宝石を持ち逃げしたものの生命をつけ狙われたチンピラが恐怖にかられて保護を求めてきた。刑事たちが男に似顔絵を描かせたところ、シュンタクそっくりの顔が出来上がった。
その頃、マイケルの兄チャンは二人の様子を怪しみ、宝石の隠し場所を突きとめこれを奪ったが、一味に嗅ぎつけられ、殺され、そしてシュンタクも人質にされてしまう。
シンジケートからシュンヤンに連絡がきたのはそれから間もなくだった。組織の裏切者と兄のシュンタクの身柄の交換の申し出だった。
シュンヤンは兄の救出と悪人どもの検挙を決意し、訓練学校の同級生五人に協力をあおいだ。だが、警察学校の上官たちがこの無謀な計画を察知、彼等はシュンヤンを緊急逮捕しようと行動を起こした。
ゲリラ戦の訓練をつんだ警察学校の幹部と、シュンヤンとの息づまるカーチェイスが九竜から香港島の市街地で展開される。
警察の追っ手をふりきり、ついに対決の時がやってきた。シュンヤン軍団vs悪のシンジケートは壊滅、シュンタクは無事救出された。
小ネタ
- 日本公開にあたって、バトルシーンとオリジナルの主題歌が追加された。
- 自伝「僕はジャッキーチェン」の中では、興行的にかなりの失敗だったと記述されており、わずか100万香港ドルにすぎなかったと語られているが、実際は2,000万香港ドルを稼ぎ出し、年間5位と健闘している。どうしてそのような間違い（記憶違い？）が起きたのかは不明。
- 撮影は、『ポリス・ストーリー』や『七福星』と並行して行われており、85年の7月から8月上旬にかけて集中的に行われたらしいが、冒頭の訓練シーンなどはその年の2月頃に撮影されたものらしく撮影期間としては少なくとも半年ほどかかっていることになる。
- 当初予定されていたストーリーは「ジャッキー扮する兄思いの刑事の拳銃が、ある日紛失。ジャッキーはそれを探すために奔走する。」というような内容だったらしい。
- 本作品は日本の松竹富士の出資金で製作されているらしく、香港でのタイトルが『龍的心』に決定する以前の84年6月の時点で邦題は『ファースト・ミッション』に決まっていたらしい。
- 本作品の監督クレジットはサモハン・キンポーということになっているが、実質的な現場監督は午馬（ウー・マ）だったらしい。
- 出品者として名を連ねている王羽（ジミー・ウォング）は当初から製作に関わっていたわけでは無く、香港のあるプロデユーサーから話を持ちかけられて松竹が出資することになったこの作品の製作が進まず出資金だけを持ち逃げされそうになったために、王羽に協力を要請し、なんとか製作にこぎつけたらしく、そういった経緯で、本作品の製作期間が延びたとも言われている。ずっと、この作品は王羽が絡んでいるジャッキー作品にしては随分と出来が良いな～と思っていたらそんな裏事情があったと知り色々と納得しました。ちなみに、本作品の日本公開や「奇跡の1枚」といえるDVD製作に深く関わっておられるFREEMANさんのブログ、電影宣伝自由人というサイトにもっと詳しい情報が掲載されていますので、もし未見の方は是非。
- 製作当時の新聞記事やロケ地などその他の情報は、ジャッキー映画製作年の謎【特別編-2章】84～85年-アイドル人気絶頂期をご覧ください。
評価一覧・レビュー
大手レビューサイトでどのような評価付けをされているかの一覧です。
| サイト名 | 言語 | 評価イメージ | 評価点数 | ／最大点数 |
|---|---|---|---|---|
| amazon.co.jp | 日本語 | 評価9 | 4.6／ | 5 |
| goo映画 | 日本語 | 評価8 | 80／ | 100 |
| Yahoo!映画 | 日本語 | 評価8 | 3.94／ | 5 |
| allcinema | 日本語 | 評価8 | 8／ | 10 |
| みんなのシネマレビュー | 日本語 | 評価8 | 7.45／ | 10 |
| ぴあ映画生活 | 日本語 | 評価8 | 75／ | 100 |
| IMDB | 英語 | 評価6 | 6.1／ | 10 |
| allmovie | 英語 | 評価4 | 2／ | 5 |
| amazon.com | 英語 | 評価8 | 3.9／ | 5 |
| Filmaffinity | スペイン語 | 評価5 | 4.7／ | 10 |
| Daum | 韓国語 | 評価7 | 7.4／ | 10 |
| 豆瓣电影 | 中国語 | 評価7 | 6.9／ | 10 |
『ファースト・ミッション』の画像ギャラリー
『ファースト・ミッション』の商品情報
パンフレット
| 発行元 | 松竹株式会社事業部 |
|---|---|
| 当時の価格 | 400円 |
| ページ数 | 26ページ |
| おもな内容 |
|
DVDや関連商品
2008年に松竹より発売されたDVDは、初DVD化ということだけでなく、その貴重な特典映像においても奇跡の1枚。関係者の皆さまに感謝です。
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この映画は4小さい頃に見てから、その後何回も何回も繰り返しみちゃいます。
個人的な思い出補正もあると思うけど、 傑作だと思います。もしかすると全ジャッキー
映画の中でも、一番好きかもしれません。
知的障害者の兄を命懸けで救いに行く、というストーリーが、アクションにも説得力
を与え、マフィアとの対決は固唾を飲むほど見入ってしまう。
サモハンは、こういう設定やストーリーが割としっかりしてる映画が好みなんでしょうね。
ペディキャブドライバーも好きだと仰っていたので、なんか納得です。一方で、キョンシー
ものや、サモハンホラーみたいなコテコテのギャグも好きなんでしょう。（個人的には、人
嚇人がお気に入り）
この映画に関して言えば、DVD化されて本当に良かった！コメンタリーも必見です。
私も大好きな作品です！傑作だと思います！
DVDも最高でしたね☆