2.スキップ・トレース
第2弾は、『ベスト・キッド』(’10)以来となる米国との合作映画『スキップ・トレース』。
ジャッキー映画の王道と言える(元)刑事&バディもののアクション・コメディです!
監督は『ダイ・ハード2』などアクション映画を得意とするレニー・ハーリン。
中国色の濃い『レイルロード・タイガー』とはまた違って、いつものジャッキーが観られそうです☆
日本版の特報映像がこちら↓
やはりジャッキー節が満載のようです!
撮影時からすごく楽しみにしていた作品なんですが、ようやく2017年9月に日本でお目見えです。
これ撮影は2年半も前なんですよね。いや~待たされましたよ。
まずはこの映画についての基本的な部分をおさらい。
タイトル | 『スキップ・トレース』(邦題) 『绝地逃亡』『絕地逃亡』(漢題) 『Skiptrace』(英題) |
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製作国 | 中国・香港・アメリカ合作 |
撮影時期 | 2014年09月01日~2014年12月27日 |
公開 | 2016年07月21日(中国) 2016年09月02日(アメリカ-限定公開) 2017年09月予定(日本) |
スタッフ | 監督:Renny Harlin(レニー・ハーリン) 製作:成龍(ジャッキー・チェン)、他 アクション指導:伍剛(ウー・ガン)※成家班 |
出演 | 成龍(ジャッキー・チェン) Johnny Knoxville(ジョニー・ノックスビル) 范冰冰(ファン・ビンビン) 曾志偉(エリック・ツァン) Eve Torres(イヴ・トーレス) 趙文瑄(ウィンストン・チャオ) 王敏德(マイケル・ウォン) 郭品超(ディラン・クォ) 施詩(シー・シー) 張藍心(ジャン・ランシン) 廉政勳/연정훈(ヨン・ジョンフン) Paul Philip Clark(ポール・フィリップ・クラーク) Temur Mamisashvili(テマー・マミサシュビリー) 吉麗(リリー・ジー) Charlie Rawes(チャーリー・レーウェズ) Jai Day(ハイ・デイ) Joel Adrian(ジョエル・エイドリアン) Pierre Bourdaud(ピエール・バウドード) Tomer Oz(トーマー・オズ) Sara Maria Forsberg(サラ・マリア・フォースバーグ) Andrew Dasz(アンドリュー・ダシュ) 吳耀漢(リチャード・ン)※特別出演 |
ストーリー | ジャッキー・チェン主演で、香港の刑事とアメリカ人詐欺師が、ひょんなことから追われる身となり、世界中で逃亡劇を繰り広げる様子を描いたバディムービー。香港のベテラン刑事ベニー・チャンは、相棒ユンを殺した疑いのある香港の犯罪王ヴィクター・ウォンを9年間も追い続け、ユンの娘であるサマンサを育ててきた。しかし、捜査中の過度の追跡により近隣住宅に甚大な被害を与えてしまい、停職処分となり、サマンサもヴィクターの犯罪に巻き込まれてしまう。ベニーはサマンサを救出するため、事件の鍵を握るアメリカ人詐欺師コナー・ワッツを追ってロシアへと向かうが、なぜかベニーとコナーが追われる身となってしまい……。ジャッキーが主人公の刑事ベニーを、コナー役を「ジャッカス」シリーズのジョニー・ノックスビル、サマンサ役を「X-MEN:フューチャー&パスト」のファン・ビンビンがそれぞれ演じる。監督は「ダイ・ハード2」「クリフハンガー」のレニー・ハーリン。(スキップ・トレース : 作品情報 – 映画.comより) |
ひとくちに米中合作といっても、どちらが主導(?)かで作品がガラリと変わるわけですが、
本作は監督がレニー・ハーリンですし『ベスト・キッド』のようにハリウッド主導かと思ってました。
しかしアメリカでは限定公開(ネット配信?)だったことが物語っているように、どうやらそうでもない様子。
まぁ中国で十分稼げる今となっては、興行的にはそれが正解なのかもしれませんね。(詳しくは後述)
ポスター&チラシはこちら↓。左:中国版、中央:国際版、右:日本版です。
デザイン的には断然中央のハリウッド映画的なものがマイ・ベストです。
日本のは…。おそらく第2弾のチラシもあると思うので、そちらに期待します。
余談ですが、ジャッキー映画に限らず日本のものって文字情報多いですよね、いつも。
中国も比較的そうなんですが、イメージ重視のハリウッドとは対照的。文化の違いってやつでしょうか。
だから邦題で失敗することが多いんでしょうね。う~ん。
ちょっと脱線してしまいましたが、続けて本作のスチルを4点ご紹介↓。
本作でもジャッキーは火薬の爆発や水に飛び込む危険な場面では、相変わらず自ら体を張ったそうです。
ジャッキーが「死ぬかと思った」といういかだの急流下りなど、見どころ満載ですね。
私は未見ですが、おそらくは家族で安心して見られる王道アクションコメディという感じでしょうか。
中国でのプロモでも、過去作品と連動したものが多く、’80年代ジャッキー映画へのオマージュ的作品かと。
キャスト陣を見ても、多数の中華系俳優さんたちが出演しています。
まずは范冰冰(ファン・ビンビン)。いまさら紹介の必要はないでしょうが、
いまや中国を代表する大女優さんの一人、中国で最も稼げる女優さんです。
ジャッキーとの本格共演は『新宿インシデント』(’09)『新少林寺』(’11)以来3度目、同一映画への出演は5度目となります。
ジャッキーの相棒(?)役はジョニー・ノックスビル。
どこかで見かけたようなお顔立ちですが、個人的にあまり存じ上げていません。
ですが、ジャッキーとどんな絡みをするか、楽しみですし新鮮です。
俳優陣でひときわ安心感を与えてくれるのは曾志偉(エリック・ツァン)。
言うまでもありませんが、ジャッキーとの共演は多く、プライベートでも仲の良い親友です。
近年、ジャッキー映画の常連俳優さん達がすっかり入れ替わったなかで、
80年代来のおなじみメンバーが観れると、なんだかホッとしますね。
今回はジャッキーの親友であり、范冰冰のお父さん役で出演。
そうそう、本作には吳耀漢(リチャード・ン)も特別出演していますので要チェックです♪
本作は范冰冰のほかにもジャッキー・ガールズが粒揃い。
スチル右下のワイルドな女性は、イヴ・トーレス(Eve Torres)。
『サンダーアーム/龍兄虎弟』(’86)のアマゾネスを思い起こさせます。
イヴ・トーレスは、元女子プロレスラーで、モデルやダンサー経験もあるセクシー系マッチョ美女です。
柔術で有名なグレイシー一族を夫に持ち、自身も引退後はグレイシー・アカデミーでトレーナーをしているとか。
さきほど『レイルロード・タイガー』でご紹介した張藍心(ジャン・ランシン)もしっかり出演しています。
そして本作のフレッシュ女優枠は施詩(シー・シー)。
スチルを見る限り、ジャッキーと同じく刑事役のようです。
映像ではまだちゃんと見たことはありませんが、とても可愛く美しさも兼ね備えている女優さん。
年齢は不明ですが、芸能界でのキャリアもまだ10年未満と今後の活躍が期待されます。
今回ご紹介の作品群では”もっとも若いジャッキー”が観られる本作。非常に楽しみです。
配給も『ライジング・ドラゴン』と同じくKADOKAWAさんということで、一定の安心感はあるのですが….。
いまのところ、私の地元での公開は無し。隣街まで行かなければなりません。
そのぐらいの労力は別に構わないのですし、何かと事情はあると思うのですが、
日本五大都市の札幌で公開がないというのが、なんとも寂しいです。
大々的に公開してヒットさせて欲しかったんですけどね。
こちらも劇場購入限定で、特典付き前売り券が発売中です。
劇場購入特典となっていますが、下記サイトではネット上で購入&特典GETできるようです!
マトリョーシカ…。
『スキップ・トレース【ムビチケカード】』|映画前売券のことならメイジャー
今回こそ、KADOKAWAさんには劇場パンフレットで前回の挽回をぜひお願いしたいところです!
日本公開まで待ちきれない方は、下の海外盤
(左:US盤Blu-ray、中央:マレーシア盤DVD、右:タイ盤DVD)
をGETしましょう。
最後に本作の関連リンクを貼っておきます。
初めまして、毎日このサイトで何らかの香港映画をチェックしています。
私の住む県は、まったくと言っていいほどジャッキー映画がかかりませんので、毎回2時間近く越県して子供と一緒に観に行っています。
今回はTジョイで、封切り2日目午前初回の字幕版を鑑賞。客数は10人も入っていませんでした。地方は本当に寂しいかぎりです。
定番のバディ・ロードムービー。まあまあ楽しめましたが、私は好きになれませんでした。その最大の理由は、舞台が久々の香港なのに、広東語を話していない!多分エリック・ツァンと話しているのは北京語ですよね・・・。香港だから広東語を話すジャッキーが観たかったです。
はじめまして。
ジャッキー映画が近くでかからないのは悲しいですね。
私が小さい頃は子供同士で自転車で劇場に通っていたものです。
次の公開は規模が大きいようですので、期待しましょう!
『スキップ~』は字幕版も観ましたが、特に気にならなかったです。
というか、もう馴れたという感じでしょうかね。
寂しいことですが、いまや香港映画より中国映画、広東語より北京語がスタンダードですからね~、
こればっかりは受け入れるしかないかもしれませんね。
観てきました。
ハリウッド映画だし、レニー・ハーリン監督はいつも「まあまあ面白いけどちょっと大味な映画」ばっかりなんで、あんまり期待してなかったんですが、これが意外と面白かったです。よくよく調べたら米・中・香合作で、俳優も7割方が中華勢。米国勢で主要キャストはダブル主演のノックスヴィルぐらいだし、米国は一切舞台になってませんね。そういう意味ではチャン・イーモウのハリウッド進出作と言われた『グレートウォール』と同じような感じで、個人的にはそこが良かった。米国が舞台でジャッキー以外は米国人ばっかりってのはちょっとね。米国よりのジャッキー映画はことごとく面白くないし。
内容はバディ・ムービー&ロード・ムービーといった感じで、アクションは全盛期に比べるとさすがに見劣りするんですが、よくよく考えたら還暦すぎてあれだけできるのはすごいことです。ジャッキーとノックスヴィルのコンビの相性が良く、エリック・ツァンやリチャード・ンなど懐かしい顔ぶれもうれしく、ファン・ビンビンにシー・シーという綺麗どころは目の保養。中国人同士が英語でしゃべったり中国語でしゃべったりという変なところもありますが、全体としてはなかなか面白い娯楽アクション映画でした。