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徹底鑑賞『新ポリス・ストーリー』~90年代ジャッキー映画 見直し企画①


『新ポリス・ストーリー』徹底寄り道鑑賞会~90年代ジャッキー映画 見直し企画①

かなり唐突ではありますが、’93年公開のジャッキー・チェン主演『新ポリス・ストーリー』についてアレコレ考えてみました。

90年代ジャッキー映画のブルーレイ化も進みそう(内容はともかくとして)なこの機会に、あらためて見なおしてみようと思った次第です。

とはいえ、ありきたりの感想なんかを書いてもしょうがないので、ほぼ映像のみを手掛かりとしながらどの場面が“カーク・ウォン版”なのか、はたまた“ジャッキー版”なのか、というのを中心に鑑賞し、それぞれがどういう作品を作りたかったのか、なんてことを考えてみたいなと思います。海外盤にはジャッキーのインタビューやウォン監督以外のスタッフ・インタビューなんかも収録されているらしいけど、未見だし見ても英語わからないんで(汗)。

私は映像や演出の知識など微塵もないド素人ですので、的外れなことを書いていたらゴメンなさい。
あくまで一つの説として『新ポリス・ストーリー』再鑑賞のキッカケになれば幸いです♪

あと前もって言っておきますが、この記事は特に構成や結末などを考えずに、毎日少しづつ思ったままを書き連ねているので、文調も違うでしょうし、長々と読みにくいと思います。どうかお許しください。

1.基本情報

まずはこの映画についての基本的な部分をおさらい。

①’93年公開のジャッキー・チェン主演の香港映画で、監督はカーク・ウォン(黄志強)。公開順でいえば『シティーハンター』と『酔拳2』の間の作品。

カーク・ウォンは’49年生まれなのでジャッキーよりも5歳ほど年上。監督のほか役者としても活動していましたが、この時点で監督作は6本。男クサい作品づくりには定評があったようですが、大きなヒットがあるわけでもなく、ジャッキーと比べれば言葉は悪いですがキャリアはかなり格下といえます。お気に入りの俳優さんは李修賢(ダニー・リー)、黃秋生(アンソニー・ウォン)、鄭則仕(ケント・チェン)といったところか。

この時期ジャッキーは、普通ではまず組まないであろう監督たちと仕事をしていました。ツイ・ハークやリンゴ・ラム、バリー・ウォン、ラウ・カーリョンなど、どれもジャッキーのイメージからは遠い監督ばかりです。俳優としての幅を広げるため、という側面もあったのでしょうが、カーク・ウォンも含めそれぞれ何らかの事情があって組むことになったのも事実です。

『新ポリス・ストーリー』は途中降板したものの、クレジット上は残っているので本作が香港ではキャリア・ハイの作品ということになり、その知名度もさぞや上昇しその後活躍を…と思いきやそうでもないのが悲しいところ。’98年の『ビッグ・ヒット』でハリウッド監督デビューしますが、タイトル通り大ヒットとはいかず、製作のジョン・ウーのおかげでまずまずの成績を残します。21世紀に入るとすっかり目にすることはなくなりましたが、’14年にドニーさんの『一個人的武林』に俳優として登場しているようです。(私は未見なので詳しくは不明。)

【カーク・ウォン監督作品と香港興行収入】 ()は原題

②『新ポリス・ストーリー』という邦題が付いているが、これは日本の配給会社が付けたもので、いわゆる『ポリス・ストーリー(警察故事)』の正統なシリーズ作品ではない。この作品の原題は『重案組』。

まぁ、ポリス・ストーリーであることは間違いないので責めることはできませんね。当時の配給さんの無茶具合を考えると、これが『ポリス・ストーリー4』と命名されなかっただけ良かったと思います。ただ’84年の『新・ポリス・ストーリー(原題:神勇雙響炮)』という『五福星』のスピンオフがありまして、そちらにもジャッキーがカメオ出演しているなど、大変紛らわしい邦題ではあります。こちらは最近のDVD化の際に『新・ポリス・ストーリー Pom Pom』というタイトルになり差別化は図られましたが…。さらに’05年の『香港国際警察/NEW POLICE STORY』も存在するため、『新ポリ』と『NEWポリ』といった具合に呼び分けしている人も多いのではないでしょうか。ちなみに『重案組』とは日本で言う「特捜隊」というような意味合いらしいです。

よくよく考えると、「ポリス・ストーリー」という邦題がマッチするのは本作の方かも。原題から考えるとアレですが、本家の方は「ジャッキー(陳家駒)・ストーリー」ですからね。「3」の「スーパー・コップ」の方が本来は合っている気がします。

③’80年代の監督兼任時代から、俳優に専念して様々な模索をし始めた頃の作品で、本作では終始シリアスな演技に徹しており、お馴染みのNG集も無い。そのため当時のジャッキー・ファンにはある意味衝撃的だった。いまだに作品の評価は賛否両論といったところ。

皆さんはこの映画好きですか?

私は正直、公開当時の印象はあまり良くありませんでした。その最たる理由は“アクションが物足りなく感じた”から。これは当時の共通する私の評価基準でした。『奇蹟 ミラクル』なんかも同様です。’80年代全盛期のアクションとどうしても比べてしまったんですね。

逆に“シリアス・ジャッキー”については当時から何の抵抗もありませんでした。というより好きなんです。ジャッキーのシリアスな演技。『龍拳』なんかも好きでしたし、「笑い」のジャッキーよりは「怒り」のジャッキーの方が好きでした。これは今でも変わってないかも。

そして現在の評価としては、あらためて観てみるとこれがなかなか良いんです。アクションも当然近作と比べれば全然多いですし、ところどころジャッキー節が出てしまっているのは愛嬌として、ジャッキー映画っぽくないところがまた良し。もともとジャッキーを主役として想定されていないので当然といえばそうなのですが、ジャッキーじゃなくても成立する映画にジャッキーが出ているのが良いんです。そういう意味では近年の『ポリス・ストーリー/レジェンド』に近いかもしれませんね。アクションの分量を減らさずに、ジャッキーらしさをより抑えていれば’90年代のマイ・ベストになっていた映画かもしれません。

④’90年に発生した実際の誘拐事件が元になっている。ジャッキー映画で実話を題材としたものは非常に珍しい(他にあったかな?)。また、台湾ロケも珍しく、次に台湾ロケを行ったのは’12年の『ライジング・ドラゴン』のはず。(たぶん)

時期や名前などは変更されていますが、この映画の元になったのは1990年4月10日に発生した実業家・王德輝の誘拐事件です。競馬場を出たところ身代金目的で拉致され、その後家族が身代金を支払ったにもかかわらず王氏は戻らなかったそうです。後に捕まった犯人の自供によると、王氏は舟から突き落とされたとのことでしたが結局遺体も見つからず。法的には’99年9月9日に死亡宣告されたとのこと。ちなみにこの王氏、この誘拐が三度目(二度目とも)らしいです。この時支払われた身代金はなんと2.6億香港ドル(43億円ほど)だったとか。ちなみに本編ではたしか6000万USドルだったかな?映画では無事救出されハッピーエンド(?)となりますが、実際はこの事件の後も遺産相続を巡り訴訟が長い間続いたとか…。(【外部記事へのリンク】香港・遺言状を作っておけば、後は問題ないか?

⑤もともと監督のカーク・ウォンの企画で、ジェット・リー(李連杰)主演予定だったが、ゴールデン・ハーベストとの契約問題が原因で降板。代わりにジャッキーが主演を務めることになった。

カーク・ウォンがこの企画を立て始めたのが’91年の春ごろ。約半年間の準備を経て’91年11月25日にクランク・インに漕ぎ着けます。その時の主演はジェット・リー、タイトルも『重案組』ではなく『野獣刑警』でした。

ところが、ジェットは当時アメリカに、クリスティーン・ン(伍詠薇)はフランスに滞在しており、2人の主要キャストを欠いてのクランク・インだったようです。

余談ですが、伍詠薇で画像検索するとまず飛び込んでくるこのセクシーな画像(美魔女:伍詠薇)。おそらく最近のものだと思いますが、美しいですね~。現在46歳とのこと。美魔女です。

また当時はまだヒロインの潘玲玲はキャスティング前、大半のキャストはこの頃のまま『新ポリ』に引き継がれてます。降板キャストは陳法蓉(モニカ・チャン)や胡美儀(ウー・メイイー)など。

話を戻すと、実はジェットはこの頃ゴールデン・ハーベストと契約問題で揉めに揉め、アメリカへ勝手に行っちゃっていたんですね。(詳しくはジェット・リー物語【第11章】契約の呪縛 -1991-を参照)結局、ゴールデン・ハーベストとは契約延長するんだけど、ヒットシリーズ第2弾『ワンチャイ 天地大乱』を撮ることになって、こちらの『新ポリ』は降板することになってしまいます。

で、話が行ったのがジャッキーのところ。ジャッキー自身『ツイン・ドラゴン』撮影中にカーク・ウォンからこの映画の話しを聞いていて興味を持ってたそうです。当時は『ポリス・ストーリー3』を撮影中でしたが、’92年1月の時点ですでにジャッキー主演になって準備が進行していたとか。

⑥撮影途中でカーク・ウォンが降板してジャッキー自身が監督を務め、ほとんどのシーンを撮り直した。

(前項の続き)その後『ポリス・ストーリー3』が完成、続けて『シティーハンター』まで間に挟んで、やっとのこと撮影が終わったのが’93年なかば、かなり長い時間かかった作品です。

そしてその撮影中、監督のカーク・ウォンが降板しジャッキーが兼任することに。意見の相違というかなんというか、『酔拳2』のラウ・カーリョンの時と同じような感じでしょうかね。当時この映画を観た時はそんな降板話など知らなかったので気になりませんでしたが、今あらためて鑑賞すると明らかに別な人が撮ったというのがわかりますね。私でもわかるんですからよっぽどです(笑)。ジャッキーいわく、かなりのシーンを撮り直したそうです。

カーク・ウォンは降板しましたが、監督クレジットは残ってます。これも『酔拳2』と同じですね。さすがにもともとはウォン監督が撮りたがっていた作品ですしね。逆にジャッキーの監督クレジットは無く、かわりに後期製作執行導演として、お馴染みの陳誌華の名前がクレジットされています。その代わり、この作品から【成龍作品】という特殊(?)なクレジットが出現するようになるわけです。その後の作品を見ても、この【成龍作品】印があるものはほぼジャッキー監督といっても良いような気がします。

『酔拳2』と似ている点がもうひとつ。カーリョン監督が降板後『酔拳3』を撮ったのと同じように、カーク・ウォンも降板後『野獣特捜隊(原題:重案實錄O記)』という作品をすぐに撮っています。別の実際に起きた事件を元にした重案話で、本当はこんな作品を撮りたかったんだというのがありありと表されています。。

【ちょっと脱線】ポスター・クレジットの謎

下の左の画像はおそらく香港版のポスターだと思うのですが、成龍の右側にご注目(クリックで拡大できます)。「領衛主演」の上、なぜか黒く塗りつぶされてます。サイズ的には2文字。本作では武術指導も担当していますが、それは右上に書かれています。これは「導演」クレジットではないでしょうか?

そしてタイトルの左側、カーク・ウォン(黄志強)の上にも黒塗りが。こちらは「・」が無いので「○○導演」となっていたはずです。陳誌華が「後期製作執行導演」なので、ここは「執行導演」でしょうか?

なぜ塗りつぶされているのかも謎です。残念ながら全く同じ図柄で塗りつぶされていないものがネット上では見つけることができません。少し違ったデザインであればBDの特典映像のグッズギャラリーや、右上の画像のようなものが存在しているのですが…。

監督交代の事実がわかっているので、どうでも良いっちゃあ良いんですが、なんだかすごく気になります!

と、いつもながらに前置きが長くなってしまいました(汗)。

2.いざ鑑賞

いよいよ本編スタートです。

シーンごとに分けて、それぞれをどちらが撮ったのか、という点に注目して観ていきます。

結論をざっくり言っちゃうと “ジャッキーっぽいところはおそらく全部ジャッキー” ではないかと(笑)。

言い換えると、“ジャッキーならやりそう” “ジャッキーじゃなきゃやらないだろう” ってことです。

あと、当時から「ジャッキー=コメディ」ってイメージが先行しがちだと思いますが、私の中でのジャッキーって「ジャッキー=怒り」なんですよねぇ。本作でもたくさんの「怒り」が出てきますが、わかりやすい「怒り」の表現部分は全部ジャッキーだと思います。

中盤から後半にかけてのジャッキーっぽいアクション部分も、やはりジャッキー監督でしょうね。もちろん武術指導もジャッキーと成家班が担当しているのでウォン監督のもとで、という可能性もゼロではないでしょうが、おそらくは監督交代後でしょう。なんだか急に別の作品っぽくなってるし(笑)。

あと、ポイントとしては髪型や服装の違いもヒントになってます。デアゴスティーニのジャッキー・チェンDVDコレクション20号でタァイヤッ南田さんもご指摘しているように、同じ場面でも髪型(髪の長さ)が大きく異なっているところも多いです。もちろん、イコール監督が違うとはなりませんが、別なタイミングで撮られたのではという推測はし易くなります。よーく本編を観てみると、ほかにも色んな発見があって面白いです。

それぞれの場面で【黄志強監督】【成龍監督】と書いてますが、あくまで推測ですのであらかじめご了承を。あと、登場人物の名前については俳優名や役名が混在してます。読みにくいと思いますがご容赦ください。

(1)オープニング~カウンセリング【黄志強監督】

冒頭から鄭則仕(ケント・チェン)が悪者だとネタバレでスタート。ただジャッキーと対面するのはまだ先のこと。この俳優さん、ほんとインパクトありますよね~。とにかくなんだか怖い。今見るとドランク・ドラゴンの塚地を悪~くしたような顔してるなぁ。かなりの作品に出てますけど、ジャッキーとはこの作品が唯一の共演。私にとってはこの作品の印象が強すぎて、どの作品観ても悪い奴にしか見えない(汗)。

で、場面は変わりジャッキー登場。神妙な面持ちで警察のカウンセリング室へ。もうこの時点でシリアス色を醸し出してます。カウンセラーは潘玲玲(プア・レンレン)。彼女は’70年生まれでシンガポール出身でなかなかの美人。映画にはほとんど出ていませんが、テレビドラマを中心に現在も活躍中です。

ジャッキー演じるエディ・チャン刑事はカウンセリングを受けること自体、ご不満の様子。そして銃撃戦における三つのストレス(葛藤)について説かれます。

これらのシーンは当初からのものと思われますが、これが「いつものジャッキー映画」との差別化に大いに役立っています。しかし、本編中盤以降はこの設定はどこへやら、いつものジャッキー映画になってしまうわけですが…。このシーンを残した是非についてはまたのちほど。

(2)回想シーン(カウンセリング中)~義兄弟の契り【黄志強監督】&一部【成龍監督】?

本編は街中での銃撃戦の回想へ。ここでは先の三つのストレスがそれぞれ描かれていますね。で、犯人4人のうち、3人をジャッキーが射殺してしまいます。ラストのマースに対しては、驚いた拍子に発砲してしまい、結果トドメを刺すことに。

基本的に銃撃メインのシーンは、もとの黄監督だと思います。極力ジャッキーっぽさが抑えられていて、これもまた良いなぁなんて思う訳です。車に挟まれそうになるシーンなんかも、いつもとは絶妙な違いを出しているんじゃないかと。

そして、途中でいきなりジャッキーの髪型(長さも)が変わります(笑)。ただそれだけで、とは言えませんが、この起き上がって以降の回想シーンはもしかしたらジャッキー監督部分ではないかと思うのです。

これについては確信は無いのですが、この銃を構えたときの“キメ”具合が、それ以前のものと違う雰囲気を感じます。その後本編では鄭則仕との無言の睨み合いが何度も描かれていますが、いずれもジャッキー監督部分だと思っているので、こうした緊張感のあるシーンは実はジャッキーの演出ではないでしょうか。

余談ですが、途中で登場するメガネの子供は、終盤でジャッキーに助け出される少年っぽいですね。違うかな?

回想シーンは終わり、カウンセラーに休みを取るように促されますがジャッキーは聞き入れず、場面は誘拐犯たちの義兄弟の契りを交わすシーンへ。

この辺は当初からのシーンでしょう。実は最初、この義兄弟の契りシーンもあとから追加されたのではないかと思いました。というのも、終盤で盧惠光とジャッキーが闘うシーンが追加されているのは明白ですが、そのため当初はさほど大きくなかった盧惠光の役どころを上げるために、この場面が撮られたのではないかと思ったのです。中盤でジャッキーが鄭則仕のことをPC端末で調べた時にも、画面に映ったのは鍾發と尹發だけだったのもそれが理由なのかなと。ただ、盧惠光の髪型(後ろ髪の長さなど)がここでは短いのです。追撮のアクション場面では長いんです。だからおそらくこのシーンは元からのものかもしれません。

(3)警察署~王氏の依頼【黄志強監督】

場面は警察本部へ。大富豪の王氏が身の危険を感じ、警察に相談に来ています。そして鄭則仕はエレベーターで伍詠薇とイチャイチャ。もとはもっとハードな内容だったようでジャッキーによって削られたようだが、このシーンでもよくジャッキーは残したなぁと思います。次の建設現場のシーンとともに、主要人物がどういった人間なのかをあらわしていますね。ここは黄監督でしょう。

(4)建設現場での揉め事仲裁【成龍監督】?

王氏とともにジャッキーは建設現場へ赴き、労働者たちを諌めます。これから命がけで救出を試みる大富豪がとっても嫌な奴、というのを際立たせるシーンです。

最初はここも普通に黄監督かなぁと思っていたんですが、この熱血漢な感じがどうにもジャッキーくさい。演説内容もジャッキー自身の思想的なものがあらわれているようにも感じます。去り際、先頭で歩きながら指示を出す姿なんかも…。こちらも確証はありませんが、ジャッキーが追加、もしくは撮り直したシーンではないでしょうか。

(5)誘拐事件発生!①【黄志強監督】

いよいよ前半の見せ場。ジャッキーが警察署で同僚の昇進祝いをしている時、誘拐事件が発生します。余談ですが、これは実際の誘拐現場で撮影されたのだとか。

このあと激しいカーチェイスから白バイ隊員の負傷、そしてジャッキーが隊員を抱えて白バイで疾走するドラマティックなシーン、病院へと続きます。

これらのシーンは2人の監督部分が比較的わかりやすくなっています。ポイントは「ジャッキーのネクタイ」(笑) 場面場面でネクタイの柄(色)が変わっています。あともう一点はジャッキーが乗る車のバックナンバーの形状が違います。

青地のネクタイに白のストライプは黄監督、ピンクのストライプはジャッキー監督部分だと思われます。

ナンバーは左の横長の時が黄監督、横幅が狭く上下2段になっているのはジャッキー監督部分ではないかと。

少し先まで結論を言ってしまうと、これらのシーンは当初はさほどドラマティックに盛り上がるシーンではなく、白バイ隊員も1名が負傷(後に入院する方)するだけでジャッキーが白バイに乗って病院に駆けつけるシーンも無かったと思われます。

では順を追って見ていきましょう。

(6)誘拐事件発生!② お役所対応にイライラ【成龍監督】

追跡時、ジャッキーがアップになるシーンはほぼジャッキー監督部分だと思います。警察に電話を入れるシーンなんかもそうですね。これはその後のシーンでも言えるのですが、アップのシーンはほとんどジャッキー監督部分ではないでしょうか。

(7)誘拐事件発生!③ カーチェイスからの横転!【黄志強監督】

以後のシーンも含め、複数台によるカーアクションシーンは黄監督だと思います。そして横転した車から脱出して元に戻すところも、元からあったシーンでしょう。

(8)誘拐事件発生!④ イライラ2からの崖降り!流血!!【成龍監督】

体勢を戻して携帯を探し、再び緊急通報する場面はまたジャッキー監督部分。より緊迫感が増していきます。

そして、いきなりポリストばりの崖降り!ネクタイもしっかりピンクストライプに変わっています。いかにもジャッキーらしい(笑)。

さらに運転しながら水で流血を流します。これもより緊迫感を出そうと追加されたジャッキー演出パートではないでしょうか。しかし段々とジャッキーがスーパー・コップ化していきます(笑)。

(9)誘拐事件発生!⑤ 白バイ隊員負傷!【黄志強監督】&【成龍監督】

ここから細かくそれぞれの演出部分が交差していくと思われますが、まず最初に白バイ隊員1号が車に轢かれます。これは黄監督。続いて白バイ隊員2号が狙われますが、この時の白バイのナンバーは1号と一緒なのでおそらくは順番を入れ替えたのかなと。そして間一髪のところでジャッキーが間に入るわけですが、ここはのちにジャッキーが追加した場面だと思います。

ジャッキーの車が接触後、外に出るシーンは再び黄監督部分。ヘルメットを脱がして頭部から流血するシーンも同じく白ストライプのネクタイです。

しかしその後ジャッキーがアップとなり、自らのジャケットを脱ぐところはピンクストライプのジャッキー演出部分。ジャッキーの髪型も変わっているのでわかりやすいです。このカットが入ることで衝撃度は増していると思います。

再び黄監督。隊員を抱きかかえて車を止めようとします。

ここまででお分かりかと思いますが、これらの前半部分のクライマックスは元々はもっとあっさりしたものだったと思われます。

後のジャッキー白バイシーンや病院での小暴れはジャッキー監督部分だと思われますので、この死亡する白バイ隊員2号はもともとの隊員1号だったのではないでしょうか。その後のシーンで入院する隊員さんです。しかし、これでは盛り上がりに欠けるし、死と隣り合わせの仕事であるということをより印象づけるために、もう1名死ぬ隊員が必要だったというワケです。本来はこのあと車で搬送されたのでしょう。

(10)誘拐事件発生!⑥ 病院へ急げスーパー・コップ!【成龍監督】

ここはもろジャッキー演出でしょうね。こういった画になるシーン、印象的なシーンづくりはやはり上手です。

(11)誘拐事件発生!⑦ 怒りと失意のジャッキー【成龍監督】

続く病院でのシーンもジャッキー監督部分と思います。こうした怒り、それも不条理なことや自分のふがいなさを嘆き怒る、というのはこれまでのジャッキー作品でもよく見られる場面です。先にも書きましたが、わたしがジャッキーでイメージするのはコメディタッチな演技よりも、こういった怒り泣きの演技なんですよね。なんとなく『笑拳』や『龍拳』あたりを思い起こさせます。

(12)捜査会議~ハン警部との出会い【黄志強監督】

誘拐された奥さんは電気ショックで蘇生。一方警察本部では捜査会議が開かれます。

ここでもジャッキーの出で立ちにご注目。これまでの誘拐事件発生シーンのネクタイ問題の根拠でもあるのですが、このシーンでは当初の白ストライプ。先の場面ではピンクストライプを治療の為外しています。もちろん(柄の事は置いといて)再びネクタイを締め直した、またはそんな細かいことは気にしていない、という可能性もありますが…。ただ、シャツに血も付いており、シーン(9)の直後のシーンと考えるのが自然ではないでしょうか。

そしていよいよ鄭則仕演じるハン警部と初対面。船上シーンや悲しむ奥さんなどのシーンが入りますが、これらも元々あったシーンでしょう。

(13)本格捜査開始【黄志強監督】

一連の大人数での捜査シーンはすべて当初からあった黄監督部分でしょうね。ジャッキー監督部分の挿入ボリュームを考えると、もともとはこのようなシーンがかなり長かったのではないでしょうか。

(14)そして舞台は台湾へ~西門を追え!①【黄志強監督】

ジャッキーと鄭則仕はコンビを組んで台湾へ。到着早々、捜査に関わってはいけないのに尹發演じるサイモン追跡に参加してしまいます。

台湾警察によるシーンなどは黄監督で間違いないと思いますが、ジャッキー出演場面はちょっとだけ悩むところ。抑え目ではありますが、ところどころジャッキー色が…。でもおそらくは黄監督部分だと思います。そして一瞬“暴暴茶”(笑)。

(15)西門を追え!②【成龍監督】

ジャッキー演出部分への切り替わりタイミングはおそらく、屋上から不自然に空いた穴に入り込むところからではないかと。

ジャッキーの動きも髪型も明らかに変わっています。ストリップ小屋(?)の足場アクションなんか、もろジャッキーですよね。

ハン警部の邪魔が入り、結局サイモンは高所から落下し死亡。ジャッキーと鄭則仕が対峙する緊迫のシーン。これもジャッキーによるものでしょう。もう完全にここでハン警部が何者か気付いたような描写ですが…。

結末については当初どういう形だったのかわかりませんが、その後の流れを考えるといずれにしてもサイモンは死ぬことになっていたのでしょうね。

(16)拘束された対照的な2人【黄志強監督】&一部【成龍監督】?

台湾警察に拘束された2人。それぞれ対照的な対応をします。ここでいきなりジャッキー脱がされます。髪型の変化や直後のシーンでは再び着衣でいることを考えると、この場面だけ後に追加されたシーンだと思います。でも、いまひとつこのシーンの本意が汲み取れません。要は台湾警察との確執というか、そのあたりをより際立たせたかったのでしょうかね。

そして取り調べ中に、フラッシュバック。ですが、前のシーンですでにハン警部の怪しさに気付いていたはず。これはジャッキー演出部分の追加によって生じた矛盾というか、チグハグな部分ではないかと。

(17)お見舞い~カウンセラーとのひととき(削除シーン)【黄志強監督】

なんとか香港に戻ったジャッキー。重体の白バイ隊員を見舞ったあと、削除シーンではカウンセラーとお店で会って良いムードが流れます。

ちなみに、削除シーンはすべて黄監督部分という前提です。

以前は、この場面を含めた削除シーンは残したほうが良かったのではと思っていました。その方が、より悩める主人公というキャラ設定が際立つのではないかと。

しかし、あらためて観るとかなりヒドイですね(汗)。削除して然るべきシーンだと思います。まぁ、その辺はまたのちほど。

(18)深まる疑惑と捜査妨害【黄志強監督】

端末でハン警部の周辺を探るジャッキー。捜査妨害に遭いながらも手掛かりをつかんで行きます。これらも黄監督。ただ、もしかしたらこの手のひらに手掛かりを書いて…という設定がすべてジャッキー監督によるもの、という可能性が無きにしも非ず。

(19)誘拐犯たちの会合【成龍監督】

この場面、盧惠光の髪が長いので追撮部分だと思いますが、いまひとつ追加された意味がわかりません。王氏は船にいるというのを示したかったのでしょうか。

(20)ハンの女【黄志強監督】?or【成龍監督】?

ジャッキーはハン警部の女のもとへ。余談ですが、ホステスの一人にとんでもない衣装の人居ますね。赤(ピンク)のボディコンの人、上と下がリングで繋がってます。なんか凄く気になります(笑)。盧惠光との禁断の××シーンも衝撃的!!

この場面、ちょっとだけ気になるのは途中での回転イスを使ったアクションと、最後の方で髪型が変わってるっぽいところ。もしかしたらジャッキー監督部分なのかなぁ…。でも盧惠光の髪は短いし。感覚的にはジャッキーの演技は黄監督演出のような気がしますが。うーん、ちょっと自信ないです。。。

(21)テニス場で大暴れ(削除シーン)【黄志強監督】

このタイミングでふたたびカウンセラーとの削除シーン。この場面もなんか変です。途中までは百歩譲って良いとしても、なんだか最後スッキリしちゃって帰ってくし。黄監督だと断定してるから言うけど、やっぱりヒドイと思う。(汗)

(22)情報屋①【黄志強監督】

情報屋から手掛かりを得たジャッキーは駅で捕物。容疑者を取り押さえて警察に連行します。これまで通り、チーム捜査に関しては黄監督の演出と思われます。

捕まった髭のやつの手錠を外そうとするところまでが黄監督のパート? もしかしたら署内に入ってからはジャッキーかも。

(23)情報屋②【成龍監督】

よほどストレスが溜まっていたのか(劇中設定、ジャッキー本人ともに)、ここからしばし、いつものジャッキー・アクション炸裂。前のパートでは両手に手錠がかかって、コピー機に繋がれていましたが、いざジャッキーが手錠を外そうとする直前では片手に。ここが切り替わりポイントではないかと。ジャッキーの髪型も変わってますね。

(24)情報屋③【黄志強監督】

そして騒ぎが収まり、ヒゲが書類にサインしようとしているところからは元々の黄監督パート。本来は(22)から直でこのシーンへと繋がるのかもしれません。ハン警部があらわれ、ガシャーン!自らの保身のためならば、次々と仲間を手にかけてゆく卑劣さが表現されています。

(25)情報屋④【成龍監督】

また対峙する2人。シーン自体は元からあったと思いますが、アップで睨み合うシーンはやはりジャッキー監督っぽいです。

(26)情報屋⑤【黄志強監督】?or【成龍監督】?

引きで2人が対峙するあたりは元のシーン?にしてはなんかこの辺りの流れが不自然な気がします。この捕まえた奴はこれっきり?

(27)船の捜索【成龍監督】

船での捜索は全部ジャッキー監督部分ではないかと思います。アクション場面やリアクションはもろいつものジャッキーなので分かりやすいですね。

ただ、最初は船内のアクション・シーンなど一部だけだと思ったのですが、どうも丸ごとっぽい。

そこで考えたのが、シーン(12)でハン警部とジャッキー初対面の直後、唐突に夜の海上で船の捜索シーンありますよね。実はあのシーンはここに来る予定だったんじゃないかと思うのです。

(26)のシーンも夜なので、ここの昼の捜索シーンよりは繋がりが自然かなと。もともとは劇中に出てくる船は1艘のみで、(22)で捕まえた奴からの情報で捜索するが、犯人は人質とともに海上に逃れた、と。

もしそうであれば、これまでの人質が鎖で吊るされるシーンや大型船の写真が出てくるシーンなんかはすべてジャッキー監督部分かも。

そういえば、ラストに人質が海に落とされちゃいますが、その時の船と(12)の船、全く同じなんですよね。つまりはこの(27)の船自体の設定が全部追加されたものかも、ということです。

あと、気になるのはここでハン警部が自らの脚を拳銃で撃ちぬいて、ジャッキーに濡れ衣を着せようとしているようなんですが、結局予想した展開にはならず、なんだったの?的なモヤモヤが残ります…。

ハン警部の脚負傷については、次のシーンなんかではその設定が引き継がれていますが、ラスト辺りでは普通に歩いています。やはりここのシーンは元々のシーンには無かったということでしょうね。

(28)ハンを探せ【成龍監督】

海から救出されたジャッキーはハンを探すよう上司に。一方ハンは奥さんと共に銀行へ。ジャッキーは着替えて手掛かりを再考します。

これらのシーンも(27)に引き続きジャッキー監督パートでしょうね。ここまではハン負傷の設定も引き継がれています。

(29)犯人の潜伏先へ①【黄志強監督】

ここからラストまでは2人の監督パートが混在しています。このシーンは黄監督だと思います。ラストの爆発シーン後を見ると分かりますが、本来は昼のシーンなんですよね。ところが…。

(30)犯人の潜伏先へ②【成龍監督】

ちょっと不自然な感じで時間が流れ、ついに犯人を発見。いつものジャッキー・リアクション&アクション満載です。当然ジャッキー監督パートですね。ちなみにここでの盧惠光は髪長いです。

もともとの黄監督版はおそらく銃撃戦がメイン。この後のジャッキーが銃を持っているシーンに繋げるため、あらかじめ犯人の銃を熱湯鍋の中へ落としておくという仕込みも行っています。

(31)犯人の潜伏先へ③【成龍監督】

続けて逃げる鍾發を追って階段を上る ⇒ 鍾發が仲間に拳銃を貰って戻る ⇒ 階段を下りて逃げるジャッキー ⇒ 熱湯鍋から銃を取り出し鍾發を撃つ ⇒ 鄭則仕らが銃を乱射 ⇒ ガスに引火して爆発炎上開始。

ここは普段のアチチチ演技でもろジャッキー監督。ここで銃を手にすることによって、その後のシーン(元の黄監督版)との整合性を図っています。ただ少し不自然なんですよね。鍾發が銃を受け取るシーンが。鍾發が中に来ている黄色いシャツが出てるし、後から付け加えました感がかなり出てます。う~ん。

爆発からジャッキーがジャンプするシーンあたりも、それまでと同じ場所だと思われるのでジャッキー監督部分でしょう。

(32)九龍城大爆発①【黄志強監督】

問題はここから。特典映像の黄監督インタビューでは、最後の爆発シーンは彼が監督したとのことだが、実際はその大半がジャッキー監督によるものだと思います。九龍城の外観が写っている爆破シーンは黄監督、ということなんでしょう。

ジャッキーが非常ベルを押すシーン。ここはおそらく元々あった黄監督部分。

爆発⇒警察・消防到着、住民避難という流れですが、基本的には黄監督かと。

あと爆発シーンの中でも室内のものは、多くがジャッキー監督によるものだと思います。上の最後の爆発シーンは元々の黄監督。といった具合に細かく2人の演出部分が編集されていそうです。

(33)九龍城大爆発②【成龍監督】

3人組の犯人と対峙。ガス引火のくだりはバルブのアップなどを含めて、より緊迫感を出そうとしたジャッキーの演出によるものでしょう。

で、白スーツの男が炎上。次に髭男をジャッキーが撃つのですが、よく見ると次のシーンでは炎上している白スーツの男が髭男にすり替わっています。これが謎のひとつです。もしかしたら当初の黄監督版では髭男炎上で、のちにジャッキーが白スーツ男を登場させたのかもしれません。

そしてここでも炎上中の男に対して、衝動的(に見える)にジャッキーが発砲。銃を持っていない炎上中の男を射殺しちゃうんです。冒頭部分にもありましたが、どうもこれがすっきりしない。通常ではない精神状態、恐怖がそうさせたのかな?

ここでもうひとつの謎。下はさきほどクレジットの件で紹介したポスター画像です。

良く見ると、この場面、本編には無いですよね?おそらく寝ているのは白スーツ男だと思うのですが、手には銃が。

これもこの場面の別バージョンが存在する証拠かもしれません。それが黄監督によるオリジナルバージョンなのか、ジャッキーによるもう一つのバージョンなのかは不明です。(が、おそらく後者)

もう一つ、劇場パンフの5ページ目の中央に、モノクロで金網をよじ登るジャッキーのショットが掲載されています。下には犬。

こちらは黄監督バージョンにあったシーンだと思います。おそらくは黄監督による九龍城のハイライトシーンは全く違った設定だったのではないでしょうか。

(34)九龍城大爆発③【成龍監督】

ハン警部との一騎打ち(?)のシーン。これもジャッキーによるものに違いないでしょう。いつもの怒れるジャッキーです。

(35)九龍城大爆発④【黄志強監督】?

ハンに手錠をかけ室外に、しかしそこには逃げ遅れた子供が。そこでジャッキーはハンを配管に繋いで子供を救出に向かう。その隙にハンは逃亡を謀るが、床が抜けて落下。

こうした室外のシーンはもともとの黄監督によるものでしょうか。ただ、子供を救出するという英雄ぶりはジャッキーっぽくも感じますが。。。(後述)

またここでのハンの服装の汚れ具合も、前のシーンからの流れでは不自然な点だと思います。

(36)九龍城大爆発⑤【成龍監督】&【黄志強監督】

まずジャッキー演出確定と思われるのが、2人のアップでの会話シーン。これは分かりやすいかなと。こんな悪党でも必死に助けようとする主人公、ってことを強調したかったんでしょうね。

同じ場面でも少し引いた画は、もとの黄監督によるものだと思います。あとは大爆発とその後の脱出、屋外での母親とのくだりなど。

あと、確信はありませんが、子供を待たせてハンの救出を行うという設定もジャッキーによる演出ではないでしょうか。

本来の黄監督版の流れとしては、 (35)のシーンでハン落ちる ⇒ ジャッキーは子供を抱えて外に出る ⇒ 母親に引き渡したところで「ハッ!」とハンの事を思いだし救出に戻る ⇒ 結局助けられずハン死亡 というものではなかったのか。

最後の「ハッ!」のシーンは字幕ではたしか「電話を」でしたが、この辺はアフレコで何とでもなる?

少し強引な説かもしれませんが、ジャッキーが組み替えたことで、あんなに憎らしかったハンが最後には子供を気遣う、子供を待たせることで緊迫感がより増す、という効果を狙ったのかもしれません。

(37)海上捜査【黄志強監督】

場面は変わり海上へ。王氏は重りをつけて海に放り投げられます。

ここで出てくる船は本編序盤でも出てきたものと同じですね。もともとの黄監督版だと思われます。

(38)エンディング【黄志強監督】

さてエンディング。台湾か中国の当局から救出された王氏が戻り、奥さんと再会。ジャッキーは感謝され、上司から保安上で理由で記録を抹消しろと言われる。

これらも元々あった黄監督によるものだと思われます。

おそらく救出シーンを描かなかったのは、実際の誘拐事件の結末が「王氏が海に投げ出された(犯人の証言)が、その後見つかっていない」というものだったため、あえて救出の瞬間を描かず。実は救出されていたということを表現したかったんでしょう。

そして、保安上の理由から記録を抹消(何度も誘拐されていて、今後も危険なので死んだことにしよう)されたという設定に繋がる訳ですね。たぶん。

ここでちょっと余談というか、小ネタを。

上の画像は王氏の身分証(?)をジャッキーが燃やすシーンのアップですが、どうも名前が王一飛ではない。もしかしたら当初は実名の王德輝(に見えなくもない)という設定だったのだろうか。

最後のメッセージについては後述。おそらくジャッキーによるものかと。

(39)もう一つのエンディング(削除シーン)【黄志強監督】

そしてしょーもない(失礼!)もうひとつのエンディング。なんか昔のMVみたいです。かなり変。削除シーンに関してはすべて黄監督という前提でボロクソ言ってますが、万が一にでもジャッキー演出だったらホントごめんなさい。


いかがでしたでしょうか。

よくよく観ると、ジャッキーが撮り直した(追加した)と思われるシーンが多いですね。そしてやはり印象的なシーンのほとんどがジャッキーによるもの。逆にウォン監督が降板しなかったならば、どんな作品になっていたのかと思うと…。

これはあくまで私個人の見解ですので、ここは〇〇監督だろう、といった意見があればコメントしてくれると嬉しいです。

3.総括

結局、何を描きたかったのか~2人の監督の異なる想い

職務で大きなストレスを抱える一人の主人公を通して、本編ラストにあるように警察官(刑事)へのリスペクトを描きたかったんでしょうね。

ただ、ふと思ったのはラストのメッセージ。あれはもしかしたらジャッキーによるものではないかということ。シーンではなく、メッセージね。

当時から現在に至るまでジャッキーの警察官や消防士などへのリスペクトは有名。

黄監督によるものと思われる削除エンディングが本来あのシーンのあとに来るとなると、やはり…。

もともと黄監督は刑事ものやら、犯罪ものといったいわゆる香港ノワール系が好みだとは思うのですが、あまりリスペクトという印象は受けない。

黄監督は一人の刑事の葛藤(+ちょっとしたラブロマンス)を軸にしながら、もっと捜査班と犯人グループの攻防に重点を置いて、原題のように特捜班の活躍というか捜査手法、チームプレイを描いたはず。ジャッキーによって切り落とされたのはこれらのシーンでしょうね。そういえばラストのメッセージで捜査の過程を簡略化した、みたいなことを言っていたけど、それって黄監督が描いてた部分をジャッキーがバッサリ切ったからかも。

しかしそれにしては、チーム捜査といっても私にはさほど特別なものだとは感じなかったし、捜査班自体ジャッキー以外誰がいたのかすら覚えていないし。黄監督によるロングショットでの集団捜査が評価されているという話も聞くが、うーーん。。。

冒頭カウンセリングの意味もいまひとつ釈然としない。3つのストレスは理解できる。でも敢えてその中で「(たとえ犯罪者でも)死なせてしまう」ことへの罪悪感というか、葛藤をチョイスしていました。

しかしそれはラストでも(ジャッキー監督部分は除いても)変わらず。しかもいずれも自分の身の危険を感じて、ではなくです。そして削除エンディングでカウンセラーとイチャイチャしながら「病気は悪化している」と。なんじゃそりゃ(笑)。そういえば、これらの削除シーンは東南アジア版では本編に組み込まれているそうな。これまでこの部分は黄監督という前提でお話してきましたが、シーンだけ切り取ってみれば黄監督よりはジャッキーっぽい気がしないでもない…が、そんなこと言ってると堂々巡りなのでこれ以上考えるのはやめよう。

ラストでそれまでバンバン犯人を打ち殺してきたジャッキーがハン警部を必死に助けようとしますが、それはおそらくジャッキーによるもの。白バイ隊員を必死に助けようとしたり、ハン警部みたいな男でも必死で助けようとしたり、ジャッキー監督のほうがよっぽど冒頭のカウンセリング設定を忠実に守っていたのではないでしょうか。シーン(35)でも少し書きましたが、子供を救出するシーンももしかしてジャッキーなのではないか、という考えも湧いてきます。もっといえばラストの群衆避難シーンまでもジャッキーだったのでは…とも。

こう考えていくと、ラストの王氏は実は生きていた、という設定すらハッピーエンドを望んだジャッキーによるものではないかとさえ思えてくる。

ジャッキーはどうしてこの映画を撮ったのか

もう一度、製作に至る流れをおさらい。

この映画の元となる事件が起こったのは’90年4月。黄監督が製作を考え始めたのが’91年春頃で、ちょうどジャッキー主演『ツイン・ドラゴン』に俳優(監督カメオ)として参加していた。黄監督のインタビューによれば、この時ジャッキーにこの作品のアイデア(ジャッキーで撮りたいという話ではなく)を話したらしい。ジャッキーは興味を持っていたらしい。

その後’91年11月末にジェット・リー主演でクランク・イン。あらためて当時の資料を見直してみると、この時点ではゴールデン・ハーベスト作品ではなかったかもしれない。むしろその方が流れとしては自然かもしれない。当時ジェットはゴールデン・ハーベストを離れたがっていたが、契約問題が拗れてゴタゴタしていた。結局、離れることは叶わず『ワンチャイ天地大乱』を撮らなければならなくなり、こちらの『新ポリ(この時は『野獣刑警』)を降板することになった。

そこで困った黄監督はジャッキーがこの作品に興味を持っていたことを思い出し、いちかばちかゴールデン・ハーベストとジャッキーに企画を持ち込んだ。当時ジャッキーは5~6本の待機作品を抱えていたが、掛け持ちでも構わなければとオファーを受けた。そんなところではないでしょうか。

ジャッキーは自伝で「シリアスなストーリーで最初は嫌いだったが、今になってみればやって良かった」みたいなことを綴っている。だがこれは黄監督による演出がかなり気に入らなかったことが原因ではなかろうか。

たしかに当時のジャッキーは1年に2~3本の作品を撮るために監督業を一時封印、さらに俳優としての幅を広げることや、のちの監督業に活かせるよう他の監督たちと組むことを決めていた。この時期(『プロジェクト・イーグル』以降)の作品は以下の通り。

1991年:炎の大捜査線
ジミーさん(王羽)への借りを返すため仕方なく出演。
【監督】朱延平(チュー・イェンピン)・・・台湾ではヒット・メーカー、ヒット作多数
1992年:ツイン・ドラゴン
香港監督協会の資金集め。
【監督】林嶺東(リンゴ・ラム)・・・『スペクターX』(’86年3位)『プリズン・オン・ファイアー』(’87年2位)
【監督】徐克(ツイ・ハーク)・・・『皇帝密使』(’84年1位)ほかヒット作多数
1992年:ポリス・ストーリー3
ジャッキー自身が撮りたい!(東南アジア、中国などの市場も意識しているが)
【監督】唐季禮(スタンリー・トン)・・・実績はほぼ無かったが大抜擢
1993年:シティーハンター
低迷していた日本市場対策
【監督】王晶(バリー・ウォン)・・・『ゴッド・ギャンブラー』(’89年1位)『ゴッド・ギャンブラーII 』(’90年2位)などヒット作多数
1993年:新ポリス・ストーリー
イメージ脱却、演技への挑戦?
【監督】黃志強(カーク・ウォン)・・・特筆すべきヒット作なし
1994年:酔拳2
スタントマン協会の資金集め、ワイヤーワーク全盛へのアンチテーゼ
【監督】劉家良(ラウ・カーリョン)・・・『続・少林寺三十六房』(’80年4位)『タイガー・オン・ザ・ビート』(’88年5位)
1995年:レッド・ブロンクス
アメリカ市場
【監督】唐季禮(スタンリー・トン)・・・前作の実績・相性
1995年:デッドヒート
日本市場、車好き
【監督】陳嘉上(ゴードン・チャン)・・・『ファイト・バック・トゥ・スクール』(’91年1位)『チャウ・シンチーのキング・オブ・カンフー』(’92年4位)

ご覧の通り、錚々たる実績を持つ監督の中で、唐季禮と黄監督(カーク・ウォン)が浮いている。ただ『ポリス・ストーリー3』は外部からの働きかけによるものであった当時の他作品とは違い、ジャッキー自身が発信したもの。『新ポリス・ストーリー』はあくまで黄監督のプロジェクトだったが、自身のイメージ脱却や演技力をアピールする上で魅力的な題材だったに違いない。それまでの黄監督の作品を考えると、その実力を買っての出演ではなかったはず。

また、『炎の~』以降、香港での興行成績は低迷続きで焦っていたジャッキーが『新ポリ』と『酔拳2』で立て続けに監督を降板させたのも納得できる。

結果的に『新ポリ』も興行的には大ヒットとは行かなかったが、ジャッキーの新たな一面をファンに届け、さらに金馬奨で主演男優賞を獲得するなど、その演技力の高さを知らしめた。そういった意味では本作品の意義は大きかったのではないでしょうか。

あらためて作品の評価は

完成した『新ポリ』で惜しいと思う点は、やはり全体の統一感に欠けるところ。せめてお馴染みのジャッキー・アクションをもう少し違った形で表現してくれれば良かった。個人的にはシリアスなのは大歓迎。

では、もし黄監督が降板しなかったならば、どんな作品になったのだろうか。

たしかに全体のチグハグ感は無くなった(少なくなった)だろうし、ジャッキーっぽさは消されていたに違いない。

ただ、それで良い作品になっていたとは到底思えない。

本作品では想像以上にジャッキーが演出している。おそらく黄監督の演出ではジャッキーが金馬奨を獲る事はなかったでしょう。

興行成績はジャッキーのネームバリューを考えれば、ある程度は行っただろうが大ヒットしたとは考えにくい。なんせ盛り上がるシーン、緊張感のあるシーンなどはほぼジャッキーによるものだと思われるから。

ジョン・ウーあたりが撮っていればまた話は違ってたかもなぁ~。でも、もしこの辺りで大きな方向転換が結果を出していたなら、その後のハリウッドでの活躍は無かったかもしれません。

いずれにしても、ジャッキーによるテコ入れ(ってレベルじゃないけど)は成功だったと言えると思います。名作ではないけど、私にとっては佳作のひとつ。

もし時間や精神的な余裕があれば、また違った感じに出来上がったんだろうなぁ。コレが限界だったんですよ、リフォームとしては。

この作品を観ると必ず’04年の『香港国際警察/NEW POLICE STORY』が観たくなります。何度も当サイトではお伝えしていますが、好きだな~『NEWポリ』。主題は少し違うけど共通する点も多く、私にとっては『新ポリ』の完成版のようなもの。『プロテクター』からの『ポリス・ストーリー/香港国際警察』みたいな。ん?それはちょっと違うか。でもパターン的には似てる。

いつもながら長々と書いてしまいました。自分で読み直す気力も無いほどです(苦笑)。文章がおかしかったら、ホントにすみませんっ。

最後までご覧いただきありがとうございます。皆さんがもう一度『新ポリ』を観るキッカケや、いつもとは違った見方を提示できたのであれば幸いです。ちなみに【’90年代ジャッキー映画見直し企画】第2弾は全然未定です(汗)。ではまたの機会に(^▽^)/

カテゴリ: ジャッキーチェン研究室.


12 件のコメント

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  1. smith says

    いつも楽しくサイトを拝見させてもらってます。

    火だるまの男を射殺するシーンですが、あれは気が動転してるわけでなくて、苦しむ姿をみて同情した上とどめをさしたのではないでしょうか?

    酔拳2では近くにすながあったから消してあげれたけど、この映画のトーンに合わせた演出でしょう。

    • KungFuTube says

      こんばんは。
      そうですね~。同情して…と思いたいのですが、どうしても描写がそのように見えなくて…(汗)。
      色々な解釈ができる、というのもまた良いかもしれませんね。

  2. ビックムーン says

    新ポリ見たくなりました~!凄い情報量と考察力にうなずきながら
    一気に読ませていただきました。
    長年のファンとしては、ともかく新鮮なジャッキーが見たいので、
    できるだけジャッキーには監督さんのいう通りにしてもらいたい
    のですが、確かに繰り返し見るところは成龍監督パートだったり
    するので歯痒いですね~(笑) 
    話し変わりますが、カンフージャングル凄くいいですよ、
    エンドクレジットがカンフー愛に包まれててジワ~ときます。

    • kungfufan says

      ありがとうございます!
      是非、新ポリ再鑑賞してください!!
      確かにジャッキーが演出してしまうと、いつものジャッキーになっちゃいますからねぇ。

      『カンフージャングル』良いですか、楽しみです☆
      問題は近場で上映されるかどうか…いつもジャッキー作品以外はヒヤヒヤです。

  3. 我愛香港動作片! says

    こんにちは。もう目から鱗が出る様な記事ありがとうございます!
    長年モヤモヤしてた物が一気に晴れました。笑
    同時期香港で公開された人肉饅頭が同じ奇案片として
    ありますが、元々は新ポリも犯人側の視点を主観として、
    企画されたと僕はずっと思ってるんですよね。
    (カーク・ウォンの過去の作品から見ても)
    カーク・ウォンの次の作品なんてモロにそうですし。
    降板の一番の理由としては、スーパースター
    ジャッキーチェンが目立たなくなると言う事に
    危惧したのが真相と勝手に思ってます。笑
    香港ではVCDが三級片として表記されてました、
    当時としては本当に異色ですね。
    kungfutubeさんの第二弾が待ちきれません!
    個人的にはジャッキー作品でも非常に謎が多い、
    サンダーアームについて調べて頂きたいです!笑

    • kungfufan says

      こちらこそ長文・駄文読んで頂いてありがとうございます。

      犯人側の視点、とは考えが及ばなかったです。
      以前の作品は見ていませんが、次の『野獣特捜隊』は私も見ました。
      確かにそうなのかもしれませんね!
      オリジナル版の出来が良かったとは思いませんが、
      2バージョン観れたら色々比較できて面白かったんですけどね~。

      第2弾は今のところ全然未定です。。。
      『サンダーアーム』もなかなか興味深い作品です。
      ジャッキー版とエリック版に加えて、サモ・ハン版を想像するのもまた楽しいです。
      『スパルタンX』の延長上にある作品で、スタートがサモ・ハンから始まってますからね。
      この辺はデアゴの連載で出来るだけ触れる予定です。
      落ち着いたらもっと深く掘り下げられたら良いなぁと思ってます!

      • 我愛香港動作片! says

        返信遅れました! サンダーアームはサモハン発の企画なんですか!?
        それは初耳です。これは是非kungfutubeさんの連載でじっくり
        読ませて頂きます!
        仮にサモ監督のサンダーアームなら、間違いなくBIG3は共演した
        でしょうね。もしかしたら福星シリーズノリになったかも
        しれませんね。笑
        他の方も仰られた酔拳2やゴードン・チャン ユン・ケイ
        サモ フランキー・チャンの、共同で作られたと言われる、
        デッドヒート辺りの解析も楽しみにしております!笑

        • kungfufan says

          そうですね、最初はスパルタンXではなく、こちらを3人で撮る予定だったみたいですよ。
          連載もそろそろその辺りに差し掛かるのでお楽しみに☆
          いまのところ次回解析予定はありませんが、検討してみます!

  4. Three J says

    こんにちは~お久しぶりです。
    すごい!細かく分析されてて一気に読ませていただきました。
    誘拐の時の車のナンバープレートの違いは気づきませんでした。
    私も「新ポリ」また観たくなったので、ネクタイの変化などなど、注目して観てみたいと思います(笑)

    撮影に関して私も気になったので、当時の「ロードショー」誌の中でジャッキーが連載していた
    「成龍日記」の切り抜きを探してみました。
    抜粋ですが、良ければ参考にしてください。

    「酔拳2」の撮影に入っているのに「重案組」の撮影がいまだに続いている。
    過去の映画をパクッてばかりいる監督には降りてもらったため、自分で編集している。
    結局使いものにならないフィルムが多く、ほとんどのシーンを撮り直している。
    「酔拳2」の撮影が上海なので、「重案組」の撮影のために香港との上海の2か国を行ったり来たりし、
    撮影の合間に編集をしている。

    このころのスケジュールは連日「酔拳2」の深夜の製鉄所でのロケ(夕方6時~朝の5時)、
    早朝、ロケ終了後にホテルに戻ってミーティング。
    シャワーを浴びて仮眠をとると、昼過ぎにスタッフに起こされ「重案組」の編集(編集機材が香港からホテルに取り寄せられている)。
    夕方「酔拳2」の撮影に戻る。
    またある日は製鉄所での徹夜の撮影後、香港へ戻りGHの撮影所へ直行・・・。
    夜、編集作業をして、翌朝5時から夕方6時までスターフェリー乗り場で撮影。
    直後上海へ戻る・・・。

    このころは相当ハードなスケジュールだった模様。
    ジャッキー・チェンの名で世に出るフィルムをいいかけんに妥協して作るわけにはいかない、という思いで乗り切っていたようです(^^)

    • kungfufan says

      こんばんは!
      読んで頂きありがとうございます。
      「成龍日記」の内容、とても興味深く参考になります。
      ’85年の大怪我から8年経っても相変わらずの忙しさ。
      どこまでも(良い意味で)映画バカですね~。
      興行的にも不振が続いていたので、なんとかしたかったんでしょうね。
      貴重な情報感謝です!!!

  5. claymore says

    全部読ませて頂きました。おもしろかったです。自分と思うところが結構共通していて驚きでした。
    香港版DVDにはフィルムのスキャン画像だけですが、ジャッキーの入浴シーンやケントチェンのS○Xシーン(但し2人とも着衣)がありました。

    自分も最近プロテクターを両バージョン比較して思わぬ発見をしたりと楽しんでいます。
    バーで敵が窓を突き破るシーンが単なるテイク違いなのかジャッキーによる新撮なのか疑問に思ったり・・・。
    次回はやっぱり酔拳2でしょうか!?楽しみにしております。

    • kungfufan says

      ありがとうございます!
      共通している部分多かったですか、嬉しいです。
      そして、入浴シーンとは!! ますます元の状態がわからなくなってきました(笑)
      カーク・ウォン監督のオリジナル版、どこかに残ってないでしょうかね~。
      そう考えると2バージョンが現存しているプロテクターはお得ですね。
      次回は、、、今のところ未定です(汗)
      どうか気長にお待ちくださいませ。



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