父子（2006）

作品基本データ

製作国	香港
ジャンル	ドラマ
公開	2006年11月30日 – （香港）
会社	北京保利博納電影、寬銀幕電影工作室
監督	譚家明
主な出演者	郭富城（アーロン・クォック）楊采妮（チャーリー・ヤン）許茹芸 Gow Ian Iskander 林熙蕾林依輪秦海璐徐天佑（チョイ・ティンヤウ）胥力文王藝璇麥貴源

王家衛（ウォン・カーウァイ）が師と仰ぐ香港ニューウェーブの鬼才、譚家明（パトリック・タム）監督の17年ぶりとなる新作。第43回台湾金馬奨で最優秀作品賞に輝いたこの作品は、ギャンブルに溺れて家庭を顧みない男と、そのひとり息子の愛憎を描いた重厚なヒューマン・ドラマだ。金馬奨のほか、第19回東京国際映画祭でも最優秀アジア映画賞と最優秀芸術貢献賞を受賞。また、ローマ映画祭にも出品され高い評価を得た。トップ歌手の郭富城（アーロン・コック）が、その健康的なイメージとは異なる暴力的な父親役を熱演。2005年の「ディバージェンス運命の交差点」に引き続き、見事2年連続で金馬奨最優秀主演男優賞を獲得した。また、息子役を演じた呉景滔（ン・キントー）は、史上最年少で同奨の最優秀助演男優賞を受賞。母親役は「愛と死の間で（再説一次我愛[イ尓]）」の楊采[女尼] （チャーリー・ヤン）が演じている。共演は、「フルタイム・キラー」の林熙蕾（ケリー・リン）、「ドリアン・ドリアン」の秦海[王路] （チン・ハイルー）、台湾の人気歌手・許茹芸（ヴァレン・スー）ほか。

≪STORY≫食堂で料理人をしている周長勝（アーロン・コック）は、ギャンブル好きが祟って多額の借金を負っている。そんな彼に愛想を尽かした妻の玉蓮（チャーリー・ヤン）は、息子の樂園（ン・キントー）をおいて家を出て行ってしまう。愛する妻に逃げられ途方に暮れた長勝は仕事もろくに行かなくなり、ついに樂園は学校へ行くバス代も払えなくなってしまう。やがて借金取りから逃れるために家を出た長勝と樂園は、とある町の安宿に留まることに。そこで娼婦の阿芳（ケリー・リン）と知り合った長勝は、彼女の稼ぎをあてにし始める。そして、樂園は盗みを働くようになり…。