ジェット・リーの軌跡／東方巨龍／Dragons of the Orient（1988）

ジェット・リーの強さの秘密に迫る1988年のドキュメンタリー作品『ジェット・リーの軌跡』。修行を積んだ体育学校でのエピソードや、若き日の初々しい姿を紹介している。

実際はジェットリーの弟子（自称）王群と女性リポーターの楊菁菁が少林寺などを巡り、武術の取材をしながら愛を育むというヘンテコ映画。
・・・と思いきや、この王群は74年に李連杰とともに北京武術団に選抜されたエリートで、さらにこの楊菁菁は、ミシェル・ヨーとサモハン出演の『スタント・ウーマン　夢の破片／阿金（1996）』のモデルとなった女性武術指導家だったようです。

ジェットリーの映像としては、幼少時代から『少林寺』までの映像が全部で20分弱ほど収録されている。1994年の『真・少林寺』とほぼ同じ内容だが若干内容が異なる。ジェットリー作品のコレクター以外は『真・少林寺』で充分な気がします。
ジェットリーの母親の誕生会の様子や老人と将棋をするジェット、山道を歩きながら読書をするジェットの映像などがあるが、これらはすべて日本で『少林寺』がヒットしブームの真っ只中の1982年末に「冬休み特別プレゼント・少林寺拳法の脅威」というTV特番でも放映されていた映像。

日本版では、樊少皇（ルイス・ファン）や狄威（ディック・ウェイ）、ジェット出演場面の一部がカットされています。

【2013/1/15追記】
真面目に観るとおそらく痛い目に遭うと思いますが、あらためて観るとコレが結構笑えます。
特に中盤は昔TVでよく観たような間違った中国武術紹介のオンパレードで、もはやマジックの域の奇術・珍術のオンパレード！割れたガラスの上を転げ回り、レンガを指で削り、炎の上を歩き、四肢をロープで縛られバイクに引っ張られる。さらに、鉄の首を持つ男やレンガの壁を素手素足で登る男w、風船の上に乗り、扇風機を指で止める！（爆）、そして首だけ男の登場wwww！！（体を撮れば”師の命に関わる”らしいw）さらにビックリ奇術ショーは続き、腕に串を刺す男などなど。もし機会があればぜひご鑑賞ください。ツッコミどころが多くて笑えますヨ(^^)

タイトルリスト

漢題	東方巨龍（繁体字）东方巨龙（簡体字）
漢題	龍的光輝（繁体字）龙的光辉（簡体字）
邦題	ジェット・リーの軌跡
英題	Dragons of the Orient