- 【タイトル】モンク・イン・ニューヨーク/Monk In New York
- 【製作会社】ミラマックス
- 【監督】Wang Wing
- 【脚本】ロバート・マーク・ケイメン
- 【主演】ジェット・リー(李連杰)、ユン・ピョウ(元彪)
ジェットの幻の作品の中でも、とりわけジェットが実現への強い想いを抱き続けていた作品で、2001年頃から2007年ぐらいまで頻繁に話題に挙がっていました。
ただ、2002年の時点で7年間この作品について話し続けてきたとジェットが語っているので、1995年頃から思い描いていた作品ということになります。
脚本はリュック・ベッソンの友人でもあり、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』の脚本も担当したロバート・マーク・ケイメンが担当することになり、2001年にジェットとケイメンはそのリサーチのためチベットを旅しました。そして当初はミラマックスで製作の話しがまとまりかけましたが、結局実現せず・・・
※右の画像はあくまで管理人の妄想によるイメージ画像です。
詳しくは後述しますが、やはりイメージが似通っているということでチョウ・ユンファの『バレット・モンク』をモデルに。あと名前が出たユンピョウも加えちゃいました(^^)
その内容については、詳細はわかりませんが、「明るくコメディータッチのアクション作品で、チベット僧がニューヨークに旅して、異文化や考え方を比較しながら探求し、悪人を次々と倒していく痛快なストーリー」と言われていました。
しかし、ミラマックスを始めとして製作会社が決まらず、資金が集まらなかった要因として、①題材があまりに宗教的すぎる、②アクションの要素がない、ということも言われており、その実際のストーリーがどのようなものであったかを知る術はありません。
さらには製作が後一歩で決まりかけた頃に、③チョウ・ユンファ主演のハリウッド映画『バレット モンク』が製作されたことも、実現への足枷となったとも言われています。
おそらくは、チベットの僧侶がニューヨークに…というプロット以外は類似性はなかったのかもしれません。もともとこの『バレット モンク』は、1993年の同名コミックが元となっているようです。(もしかしたらジェットの方が、このコミックにインスパイアされた可能性もないことはありませんが…)
この作品へのジェットの思い入れは尋常では無く、その後もジェットは精力的に、この作品への投資を各映画会社に持ち掛けますが賛同は得られず、ついには自らが友人らとともに資金を集めてまで実現させようとするのです。
2006年の『SPIRIT』の頃には、Wang Wingという素晴らしい監督を見つけてあるとジェット自身が語り、その企画がまだ生きていることを明かし、たとえば『ローグ・アサシン』のような、内容的にはジェットの意に反するような作品へ出演してまでも、その製作資金を貯めていたようです。
余談ですが、この頃『ワンチャイ』で一度共演経験のある元彪(ユン・ピョウ)の名前が挙がったことがあります。ただ、これはファンの間での出演して欲しい俳優、ということみたいですが。。。
この10年の間に、ジェット自身の考えが大きく変わっていったのとともに、この作品の内容もより宗教的になっていったのではないでしょうか。
そして、2013年現在でも未だその作品は作られていません。
もしかしたら、それ以降の作品でジェットの伝えたいことは別な形で伝えられたのか、それとも未だにその胸の内に想いを秘めているのか。
はたして、この作品でジェットは何を描きたかったのか、また伝えたかったのでしょうかね。。。
『バレット モンク』
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