- 【タイトル】「犯罪故事」⇒「野獣刑警」
- 【製作会社】ゴールデン・ハーベスト
- 【監督】黄志強(カーク・ウォン)
- 【出演】李連杰(ジェット・リー)、鄭則仕(ケント・チャン)、伍詠薇(クリスティーン・ン)、羅家英(ロー・カーイン)
『黄飛鴻(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明)』が大ヒットを記録し、再び香港映画界で浮上。同じく徐克(ツイ・ハーク)の『東方不敗(スウォーズマン/女神伝説の章)』の撮影に入った1991年10月頃、ジェット・リーに持ち上がった企画。
作品の企画自体はその半年ほど前から進行しており、これは90年に実際に起きた資産家誘拐事件をもとに書かれたもので、黄志強(カーク・ウォン)監督による『犯罪故事』という作品でした。
当時ゴールデン・ハーベストは、ドル箱俳優になったジェット・リーの契約期限が迫っており、急いで次回作の製作を進めたかったようです。
『黄飛鴻(ワンチャイ 天地黎明)』の続編も当然製作を予定していましたが、肝心の徐克の手が空かず、それまでジェットにはこの作品と『東方不敗(スウォーズマン/女神伝説の章)』を掛け持ちさせようと決めたのです。
※右の画像はあくまで管理人の妄想によるイメージ画像です。
ジェットだったら「ポリス・ストーリー」にはなりませんけどね(^_^;)
その後タイトルは『野獣刑警』へと改題され、スチール写真の撮影なども行われています。
しかし、その後ジェット・リーとゴールデン・ハーベストの契約問題が大きくこじれ、ジェットはアメリカへと帰ってしまい、主役不在のまま91年11月25日、クランクインを迎えます。
結局、その後も契約問題は紛糾し、ジェットはしぶしぶ『男兒當自強(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱)』を撮ることになるのですが、この『野獣刑警』からは降板することになってしまいました。
そして、主役が降板した黄志強監督の『野獣刑警』は、しばらく後にジャッキー・チェンが代役を買って出て、『重案組(新・ポリスストーリー)』として日の目を見ることになるのでした。
って、結構この話は有名ですかね。
ジャッキーはこの作品の話しを、『雙龍會(ツイン・ドラゴン)』の撮影中に黄志強監督から聞いて興味を持ったみたいです。
この頃のさらに詳しい情報は、
ジェット・リー物語【第11章】契約 -1991-
の記事をご覧ください。
『新ポリス・ストーリー』
当時のジャッキー・チェンのイメージを考えると、シリアス調のジャッキーは衝撃的でした。
ただ、Blu-rayなどに収録されている削除シーンがあったほうが、よりジャッキー演じる刑事のキャラクターが活きる気もします。
他の配役や脚本もほぼ当初のままだと思うので、ジェット・リー版も想像しやすいのですが、もしこの頃の若いジェットが演じていたら、ただの無謀な若いデカになっていた気がしないでもありません。
- 【タイトル】 邦題:新ポリス・ストーリー、原題:重案組、英題:Crime Story
- 【監 督】 黄志強(カーク・ウォン)
- 【出 演】
成龍(ジャッキー・チェン)、鄭則仕(ケント・チャン)、伍詠薇(クリスティーン・ン)、羅家英(ロー・カーイン) - 【公 開】 1993年
結果的に、ジャッキーはシリアスな演技に目覚め(?)、ジェットは『天地大乱』という傑作を生みだした。ということで、この主役交代劇はハッピーエンドだった気がします。
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