少林七傑（2000）-TVシリーズ

福建少林金鷹拳の使い手である精英武館の劉炮(リウ・パオ)は、清朝咸豊(かんぽう)帝の第七皇女白雪(パイスエ)の結婚祝典で武芸を披露するため北京へやって来る。

ところが祝典の最中、兄弟子である洪抻(ホン・クン)が西太后の暗殺を計った。

幸いにして未遂に終わるものの、劉炮はやむを得ず白雪を人質にとり逃亡。

事のてん末に戸惑う白雪だったが、事件に巻き込まれ殺された弟子たちの弔いをする劉炮の姿を見て、彼の無実を確信し、一緒に台湾へ逃げることに。

一方、彼らが着いた台湾の西螺では、廖(リャオ)家のお家騒動が勃発していた。

長老たちが、病弱な錦福(チンフー)が村を治めることに難色を示したのだ。

彼らの後ろ楯である武術師範金生(チン・ション)は、何と洪神に瓜二つだった。

そんな折り、錦福の誘拐未遂事件が。

偶然、その場に居合わせた劉炮が危機一髪で助けるが、誘拐犯と間違われ捕らえられてしまい、死刑を宣告されてしまう…。

盗賊に襲撃された西螺を危機から救った劉炮(リウ・パオ)改め劉明善(リウ・ミンシャン)は、蓼(リャオ)家の支援を受けて振興武術館を創設し、館主として後進の指導にあたっていた。

一方、蓼家の経済的支援を失った金生(テンション)は、錦福(チンフー)に反感を抱く義理の兄木俊(ムーチュン)を仲間に引き入れ店主の座を乗っ取り、西螺を手中に収めようと画策していた。

金生の正体は、双子の弟になりすました洪坤(ホン・クン)だったのだ。

彼の背後には覆面で顔を隠した謎の人物無影(ウーイン)の存在があり、無影は本物の金鷹を誘拐し監禁していた。

無影の企てに乗り金鷹に入れ替わった洪坤は、西螺を基盤に清朝を転覆させ、自らの復讐を実現しようとしていたのだ。

明善の存在を疎ましく思う無影は、金鷹(＝洪坤)と結託し、猛毒が塗ってある短剣で明善の暗殺を謀る。

瀕死の明善に為す術もない白雪(パイスェ)。だがその時、白雪の事案上の夫である慶祥(チンシャン)が現れた…。

金生(テンション)になり替わった洪坤(ホン・クン)は、西螺に現れた慶祥(チンシャン)に脅威を感じ、無影(ウーイン)の協力を得て慶祥を殺害した。

難無く慶祥を殺めたかに見えたが、死んだのは影武者にすぎず、無影こそが慶祥本人だったのだ。

慶祥の行動に不審を感じた金生(＝洪坤)は、張宝(ジャンパオ)を使い、慶祥の妻である白雪(パイスェ)を誘拐する。

必死の捜索の宋、白雪を発見するが、彼女は張宝に汚されたと思い込み、自殺を図ってしまう。

危機一髪で白雪を助けた慶祥は、ショックのため気がふれてしまった彼女を軟禁。

そんな白雪を心配する明善(ミンシャン)だったが慶祥の妨げにより2人は離ればなれになってしまうのだった。

そんな折り、酋螺の庄主の座を賭けて、錦福(チンフー)側の明善率いる振興武術館と、木俊(ムーチュン)側の金光武術館との間で試合が催された。

その結果、木俊に敗れた錦福は、庄主の座を明け渡すことになってしまう…。

国賊として追われていた明善(ミンシャン)は、非業の死を遂げた酔拳の達人、李(リー)の家に潜んでいたが、慶祥(チンシャン)に居所を知られてしまい、家に火を放たれてしまう。

明善の死に落胆する錦福(チンフー)達だったが、明善は地下室に隠れて難を逃れていた。

一方、ある策略を胸に秘めていた慶祥は、西螺の民から財を略奪し富を築いていた。

自分の悪行がばれ始めた慶祥は、目障りな存在である明善の暗殺を命じ、西螺を後にする。

そんな折り、明善は白雪(パイスェ)の身を汚した誘拐犯、張宝(ジャン・バオ)を捕らえた。

だが張宝は、金生(テンション)になり替わった洪坤(ホン・クン)に雇われて白雪を誘拐しただけで、決して手は出していないと主張。

気絶していたため信じることのできない白雪は、明善との恋も含め、全てを忘れるため、北京へ戻ることを決意するのだった。

その頃、賞雪の誘拐事件以降行方がわからなくなっていた金生(＝洪坤)が再び西螺に現れた…。

白雪(パイスエ)誘拐の首謀者だった洪坤(ホン・クン)は、田中という名を名乗り、明善(ミンシャン)暗殺のため日本人の侍を連れ西螺に舞い戻ってきた。

洪坤は西太后殺害という自らの復讐を果たすため、白雪を誘拐しその身分を利用して宮中に入り込もうと画策する。

誘拐された白雪を救出するため、明善と錦福(チンフー)ら7人の弟子たちは洪坤と侍たちに闘いを挑んだ。

その結果敗れた洪坤は、西太后暗殺の国賊として北京へ護送されていった。

慶祥(チンシャン)が去り、洪坤が捕らえられた西螺に安息が訪れた。

そして西螺の危機を救った7人は“西螺七傑”と名乗り、明善を師匠として村を守る事を誓うのだった。

そんな折り、突如として宮廷の宦官が現れ、洪坤と同罪の西太后暗殺容疑で明善を逮捕した。

思わぬ事態に困惑した七傑たちは、捕らえられた明善の汚名を晴らすため、白雪と共に北京の地へと向かった…。