方盈／フォン・イン【スター名鑑】

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プロフィール

【名前】: 方盈; 倪芳凝（本名）; フォン・イン; Fang Ying
【出身】: 香港
【生年月日】: 1948年4月20日
【没年月日】: 2010年1月13日
【年齢】: 61歳没
【主な職業】: 俳優・美術・司会者

60年代のショウ・ブラザースで活躍したスター女優。女優としての活動は短かったものの、引退後には美術や衣装デザインの分野で活躍した。

1948年香港で生まれ、5歳で中国の祖母の元へ行ってからは中国広州、上海、北京など各地を転々とし、12歳の時に香港へ戻る。幼い時から音楽や文学の才能に秀で、香港でのピアノコンクールでは優勝経験を持つ。家が貧しかったことから、お金を稼ぐためショウ・ブラザースの俳優養成所へ入り、リー・チン（李菁）やチェン・ペイペイ（鄭佩佩）らと同期となる。

63年にショウ・ブラザースと7年契約を結び、黄梅調の最高峰とも言われる『七仙女』で主演デビューを果たす。その後『雙鳳奇緣』や『西廂記』といった黄梅調映画に出演し人気を博し、64年に台湾の新聞社主催で行われた「第1回中国10大スター総選挙」では100万票のうち36万票を獲得し16歳にして10大スターに選ばれた。67年には香港・日本合作の『アジア秘密警察』で王羽（ジミー・ウォング）の妹役を演じたほか、『蘭姨』や『寒煙翠』などに出演するなど人気だったが68年に結婚、70年にショウ・ブラザースとの契約が満期となるとあっさり芸能界を引退した。76年には芸能界復帰の熱烈なオファーを受け連続TVドラマと番組司会者で復帰したが、78年に離婚すると再び表舞台から姿を消す。

引退後は裏方の仕事で映画界に携わり、美術やファッションデザインで活躍。30本以上の作品で美術・服装設計を担当し、台湾金馬奨にノミネートされている。2007年から2009年にかけては「香港電影美術学会」の会長をつとめ、雑誌のコラムニストや自著を出版するなど多方面で活躍した。2010年に離婚後も関係は良好だった元夫や子供たちに見守られながら、膵臓癌のため61歳で亡くなった。