ジェットリー興行成績一覧

長らくジャッキー映画の興行成績について書いてきました。
ジャッキーについては興行成績がよく話題にのぼりますが、ジェットリーについてはあまり聞かない。

気になりだすと止まらないのでジェットリー関係の興行収入をちょっと調べてみました。

香港でのジェットリー映画興行成績

一番データが揃っているのが香港なので、そちらをメインに調査。

ちなみに、『エクスペンダブルズ』はオープニング時のものです。

いつものようにグラフ化。青バーが興収、赤バーはハリウッド作品、薄い赤バーはその年の年間TOP興収作品です。

タイトルはスペースの関係上、原題にしてあります

『ハムナプトラ3』はジェット作品とはいえないので、純粋にジェット作品での興行成績TOPは『スウォーズマン／女神伝説の章』となるようです。
う～ん、何だか意外・・・。個人的には微妙な作品なもので・・・。
他の『スウォーズマン』2作は1000万香港ドル程度でそこまで大当たりはしていないようです。

一概に金額では比較できないのですが、年間順位から見ると最大のヒット作は『少林寺2』ということになるんでしょうか。
少林寺、ワンチャイ、方世玉シリーズはやはり人気ですね。
近年では、『HERO』、『SPIRIT』、『ウォーロード』が年間TOP10に入るヒットとなっています。

それにしても香港は、アクション俳優のハリウッド作品に厳しいですね～。
特にジャッキーに対してだけじゃないようです。
普通のハリウッド作品は結構好んで見るようなんですがね。「こんなの功夫じゃねぇ！」みたいな感情があるんでしょうか？

個人的に私はジェットの古装片よりハリウッドの現代劇の方が好きな変わり種なので、非常に残念。

あと、1993年の6作品公開ラッシュが凄まじいですね。6本で1億2000万HKドル稼いでます。

また、ジャッキーチェン同様にハリウッド作品で苦戦しつつも、オープニング成績では健闘してるようです。
作品問わず劇場に足を運ぶ固定ファンがしっかりいる証拠ですね。

『HERO』以降のオープニング成績はこんな感じです。

• HERO　／　3位
• ダニー・ザ・ドッグ　／　1位
• SPIRIT　／　2位
• ローグ アサシン　／　4位
• ウォーロード/男たちの誓い　／　1位
• ドラゴン・キングダム　／　1位
• ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝　／　1位
• 海洋天堂　／　5位
• エクスペンダブルズ　／　1位

中国でのジェットリー映画興行成績

中国映画でもある初期の『少林寺』系作品は公開され大ヒットを飛ばしています。
しかし、その後は悉く中国での公開が認められず、公開されても中国との合作映画ぐらいでした。
ようやく近年になって、ハリウッド作品（これも中国絡みのものですが）が公開されるようになってきています。

• 少林寺　／1982年公開　年間1位　／1億200万元
• 少林寺2　／1984年公開　年間1位　／8600万元
• 阿羅漢　／1986年公開　年間2位　／8000万元

近年では、

• HERO　／2002年公開　年間1位　／2億5000万元
• SPIRIT　／2007年公開　年間4位　／1億元
• ウォーロード　／2007年公開　年間3位　／2億元
• ドラゴンキングダム　／2008年公開　年間4位　／1億8700万元
• ハムナプトラ3　／2008年公開　年間10位　／1億1000万元
• エクスペンダブルズ　／2010年公開　年間10位　／2億1300万元
• 白蛇伝説　／2011年公開　年間14位　／2億0000万元
• ドラゴンゲート　／2011年公開　年間4位　／5億4000万元
• エクスペンダブルズ2　／2012年公開　年間9位（2012/12/10現在）　／3億3600万元

ジャッキーでもまだ中国での1億元越えは3作品ということを考えるとさすがに中国でのジェット人気は高いようです。

日本でのジェットリー映画興行成績

1982年、衝撃のデビュー作『少林寺』が日本公開され配給収入16.5憶円の大ヒット。（年間6位）

以降2003年までの興行成績が不明です・・・。
2003年以降の興行成績は以下の通りです。

『HERO』が日本でも大ヒットし、年間9位。
ジャッキーでも近年記録したことが無い成績です。

『ダニー・ザ・ドッグ』が『SPIRIT』を上回っているのがちょっと意外でした。
基本的には話題作でない限り、日本での興行は厳しいようです。

全米でのジェットリー映画興行成績

ハリウッドでのジェットリーのアクションスターとしての興行成績はジャッキーに次ぐものとなっています。
ただ近年では、ジェットとの共演作も多いジェイソン・ステイサムが2番手になっている状況です。

以下が1998年の『リーサルウェポン4』以降に全米公開されたジェットリーの興行成績です。

オープニングではすべて5位以内と好成績。単独主演作での最大のヒット作は『ロミオ・マスト・ダイ』でした。

1億ドル級の大作にお呼びがかかるジェットですが、単独作品では3作連続で2000万ドル台と低迷ぎみです。

このほかに、公開時期は不明ですが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地争覇』が公開され、350万ドルの興行成績だったようです。
また、『ウォーロード』は１２館での限定公開で13万ドルだったようです。

ジェットリー映画の全世界興行成績と製作費

1997年以降のジェット関連作品の製作費と全世界での興行成績をまとめました。

当然、このほかにDVDなどの売り上げやレンタルがあるので、これだけを見て収益は測れませんが、参考にはなるのではと思います。

ちなみに、『リーサル4』の全米でのレンタル売上げは約6000万ドルとのこと。すごい金額ですね。