詠春拳。
その中興の祖と呼ばれ、“詠春拳王”と称えられている清朝末期の武術家・梁贊(リョン・チャン)を元彪(ユン・ピョウ)が演じた2005年香港のTVシリーズ。全20話。
師匠役には元華(ユン・ワー)、弟子役にはサモハンの実子・洪天明(ティミー・ハン)、さらに劉家輝(リュー・チャーフィー)、梁家仁(レオン・カーヤン)も出演。
また、詠春拳顧問を務めるのは詠春拳の名手・李海生(リー・ホイサン) で、各話の終りに詠春拳の技の解説・実演を行うなど出演陣が豪華。主題歌は譚詠麟(アラン・タム)。
TVBは1981年にも『佛山贊先生』という作品を製作しており、その時は關海山(クワン・ホイサン)が梁贊を演じている。
日本ではDVD7枚に全話収録されリリースされている。
そしてユン・ピョウは1981年にも洪金寶(サモハン・キンポー)が監督・出演した香港映画、『ユン・ピョウ inドラ息子カンフー(原題:敗家仔)』でも本作と同じ梁贊を演じ、さらに本作の翌年には別のテレビシリーズ『詠春 The Legend of WING CHUN』でも梁贊を演じている。
目次
- ギャラリー
- ポスター・DVDジャケットなど
- その他の画像・資料
- 商品情報
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『リアル・カンフー 佛山詠春伝』の動画集
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『リアル・カンフー 佛山詠春伝』の作品詳細
基本情報/スタッフ&キャストなど
製作年 | 2005年1月~5月頃 |
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製作国 | 香港 |
公開情報 | 香港:2005-10-24~11-18 |
話数 | 全20話 |
放送 | TVB(無綫電視) |
製作 | 莊偉建(ジョン・ワイギン) |
監督 | 陳維冠(チャン・ワイグン) 劉鎮明(ラウ・ジャンミン) 林子欣(ラム・チーヤン) 鐘國強(ジュン・グォッキョン) |
脚本 | 黄國輝(ウォン・グォフェイ) 梁詠梅(リョン・ウィンムイ) |
主題歌 | 譚詠麟(アラン・タム) |
武術指導 | 元宝(ユン・ボー) |
詠春拳顧問 | 李海生(リー・ホイサン) |
出演者 | 元彪(ユン・ピョウ) 邵美琪(マギー・シュウ) 梁家仁(レオン・カーヤン) 洪天明(ティミー・ハン) 李思欣(シャーメイ・リー) 胡諾言(ジャック・ウー) 劉家輝(リュー・チャーフィー) 元華(ユン・ワー)*特別出演 李詩韻 歐錦棠(スティーブン・アウ)*特別出演 郭政鴻 郭鋒 王青(ワン・チン) 歐瑞偉(オウ・シウワイ) 王俊棠 李家鼎(リー・カディン) 黎彼得(ピーター・ライ) 李海生(リー・ホイサン) |
PICK UP アーティスト
元彪
(ユン・ピョウ)
役名:梁贊邵美琪
(マギー・シュウ)
役名:張見喜梁家仁
(レオン・カーヤン)
役名:梁二娣洪天明
(ティミー・ハン)
役名:陳華順李思欣
(シャーメイ・リー)
役名:謝蘋兒胡諾言
(ジャック・ウー)
役名:小芙蓉劉家輝
(リュー・チャーフィー)
役名:連勇元華
(ユン・ワー)
役名:黄華寶
あらすじ
カンフー自慢の贊(チャン)は、京劇団のお抱え料理人。
そんな彼が急遽、体調を崩した団員の代役で舞台にのぼることになった。
劇の最中、町の厄介者・克(ハク)が投げた胡桃を踏んで舞台から転げ落ちそうになる贊。
それを、片手で事も無げに救い上げたのは、贊の詠春拳の師匠でもある黄(ウォン)先生だった。
彼の身のこなしを見た克は、黄がカンフーの達人であると見抜く。
満州一の勇士と公言する克は、腕比べをしようと勝負を挑むが、黄はトラブルを避けるために勝ちを譲り、怪我をしてしまう。
師匠が止めるのも聞かずに克を待ち伏せた贊だったが、あえなく返り討ちに。
そのうえ、婚約者の喜(ヘイ)からもらったお守りを失くしてしまっていた。
克がお守りを持っているのではないかと考えた贊は、深夜、克の屋敷に忍び込む。
そこで彼が目にしたのは、血まみれの死体となって横たわる克の姿だった…。
ようやく再会を果たした贊(チャン)と喜(ヘイ)。
しかし、楽豊社の社長で贊の雇い主・楽(ロク)の妻となっていた。
喜の心変わりを疑い慌てた贊だったが、身を守るための偽装結婚だと知り、ひと安心。
一刻も早く克(ハク)殺しの真犯人を突き止めたい贊は、殺害現場にあった「佛山楽」と書かれた木札と楽豊社との関係に注目する。
木札からアヘンの臭いを嗅ぎ付けた蘋兒(ピンイー)の助言をもとに、手掛かりを求めて楽豊社の荷役頭・堅(キン)に会いに行った贊。
彼はそこで出会った堅の義弟・炳(ベン)に、アヘンとのつながりを感じ取るのだった。
深夜、炳に告げられた約束の場所を訪れた贊だったが、炳の姿はなく、そこには刀を持った覆面男と縛られた女性がいるだけだった。
贊は覆面男を撃退し、女性を救出する。
しかし、そこに偶然通りかかった監視官・連勇(リンヨン)は贊を賊と勘違いし、猛然と襲い掛かってくる…。
秋祭りの最中、虎(フー)を見つけた贊(チャン)は彼を追うが、三勝堂一味に阻まれ見失ってしまう。
皓月(ホンユー)を連れ去り、なおも逃走する虎。
贊は連勇(リンヨン)と協力して皓月を救出、虎の逮捕にも成功し、騒ぎはひと段落したかに思えた。
しかし三勝堂に買収された司法官は、虎の脱走に協力するよう連勇に迫る。
板ばさみになった連勇は、一旦はこれに同意するが、護送中に脱走しようとした虎を密かに暗殺。
炳(ベン)・克(ハク)殺害事件の真実と共に、虎はこの事件の犯人として闇に葬られたのだった。
そんな中、蘋兒(ピンイー)が持つ玉のお守りを偶然目にした梁(リョン)は、洪水で行方不明になった妻子のことを考え、物思いに沈むことが多くなっていた。
それを知った蘋兒もまた胸を痛め、自分が梁の娘であるかのように振る舞うようになるのだが…。
花玉祭で楽豊社を優勝に導いたことで、贊(チャン)のカンフーの名声は佛山に響き渡っていた。
贊のもとに入門志願者が殺到するが、詠春拳の伝統を重んじ「弟子は一人だけ」という考えを変えることはなかった。
そんな中、贊は正光(チンクォン)から酒席に招かれる。
不審がる一同。
単身出掛けた贊は、容赦なく挑みかかってくる正光と手合わせをすることに。
贊の拳は正光の体を正確にとらえるが、手応えが無い。力押しではかなわないと悟った贊は降参を宣言し、退散する。
正光の技の正体がつかめず首をひねる贊に、とある気功術を使ったのではないかと梁(リョン)は示唆するのだった。
同じ頃、楽豊社は三勝堂とのトラブルに巻き込まれていた。
三勝堂一味に拉致された芙蓉(フーヨン)は、アヘン中毒寸前のところで梁により救出される。
しかし、今度は三勝堂の倉庫から無くなった皇太后への献上品が楽豊社で発見されて…。
蘋兒(ピンイー)は、三勝堂の倉庫にアヘンが運び込まれるという情報を聞きつける。
しかしそれは罠だった。
華(ワー)と芙蓉(フーヨン)を引き連れた蘋兒は、アヘンを燃やしてしまおうと倉庫に忍び込むが、待ち構えていた三勝堂の一味にあえなく捕まってしまう。
蘋兒が家を抜け出していることに気づき、三勝堂の倉庫に向かった梁(リョン)。
そこで彼は、連勇(リンヨン)と三勝堂が裏でつながっていることを知る。
3人を救い出した梁は、連勇と一騎打ちになるが、病のため本来の力を出すことができずに敗れてしまう。
連勇は、友人である贊(チャン)の敬愛する師叔にとどめを刺すことができず、佛山から去るように言い渡し、梁を見逃すのだった。
だが翌日、梁は死体となって発見される。
悲しみにくれながらも真犯人探しを始めた贊は、ある事実を突き止める。
病死と思われていた楽豊社の元社長・楽(ロク)に毒殺説が持ち上がり、喜(ヘイ)に容疑が向けられた。
彼女を逃がした贊(チャン)は収監され法廷に立つが、喜に不利な証言ばかり。
贊は亡くなった連勇(リンヨン)の元部下・田(ティン)を頼り、喜の冤罪を晴らしてほしいと告げるのだった。
そんな中、獄中の贊のもとに刺客が送り込まれる。
苦戦しながらも刺客を倒した贊だったが、偶然にも連勇を死に追いやった何者かと同じ技をつかってしまったせいで、唯一の味方だった田からも疑いの目でみられるようになってしまう。
同じ頃、指名手配されていた喜は己の潔白を証明しようと、身を潜めながら楽社長殺しに使われた毒薬を研究していた。
その上で喜は、買収された司法官に対抗するべく皓月(ホンユー)に協力を依頼する。
将軍の娘という立場を利用し、公正な裁きを訴える皓月。
その甲斐あって、贊と喜は無罪放免となるが…。
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