ジャッキー・チェンが『バトルクリーク・ブロー』や『キャノンボール』で苦い経験をした後に、香港での再起をかけて製作された作品で自ら監督・脚本・武術指導・主演と4役をこなしている。
膨大なエキストラやフィルムを使用したことでも有名で、「ゴールデン・ポイント争奪戦」や「ドラゴン・キッカー」などスポーツ的要素を多く取り入れた意欲的な作品だったが、一般的な本作品に対する評価はあまり高くは無い。
『ドラゴンロード』の動画集
この作品のサントラ動画は、ドラゴンロード(1982)サントラ をご覧ください。
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『ドラゴンロード』の作品詳細
基本情報/スタッフ&キャストなど
製作年 | 1980~1981年 |
---|---|
公開情報 | 香港:1982-01-21/日本:1982-04-17 |
時間 | 86分 |
興行成績 | 香港1,100万説:HK$ 10,936,344 年間ランキング7位(こちらが正解!) 日本:推定11億円 |
製作費 | 460万$(2300万香港ドル、11億5000万円) ※2000万香港ドル、2600万香港ドル説もあり |
製作会社 | 羅維影業有限公司(ロ-・ウェイ・カンパニー) 拳威影片 嘉禾電影有限公司(ゴールデンハーベスト) |
製作 | 鄒文懷(レイモンド・チョウ) |
監督 | 成龍(ジャッキー・チェン) |
脚本 | 成龍(ジャッキー・チェン)/鄧景生/黃炳耀(バリー・ウォン) |
武術指導 | 成龍(ジャッキー・チェン)/
成家班/
元奎(コーリー・ユン/ユン・ケイ) 馮克安(フォン・ハックオン) |
出演者 | 成龍(ジャッキー・チェン)/
陳惠敏(チャーリー・チャン)/
雪梨(シドニー) 火星(マース)/ 田豐(ティエン・ファン)/ 張沖 太保(タイ・ポー)/ 鄭康業/ 吳浣儀 鄭孟霞/ 吳家驤/ 馮峰 何鑑江/ 黃仁植(ウォン・インシック)/ 權永文 唐炎燦/ 周潤堅(ダニー・チョウ)/ 馮克安(フォン・ハックオン) 李岡/ 黎強權(ベニー・ライ) |
PICK UP アーティスト
成龍(ジャッキー・チェン)
陳惠敏(チャーリー・チャン)
雪梨(シドニー)
火星(マース)
田豐(ティエン・ファン)
黃仁植(ウォン・インシック)
太保(タイ・ポー)
鄭康業
公開時の新聞広告
香港公開時の新聞広告です。(1982年1月)
興行成績ランキング
>詳しくは、ジャッキー映画製作年の謎【後編-12章】ドラゴンロードの謎をご覧ください。
各国タイトルリスト
漢題 | 龍少爺(繁体字) 龙少爷(簡体字) |
---|---|
邦題 | ドラゴンロード |
英題 | Dragon Lord |
Dragon Strike | |
Young Master in Love | |
西題 | Señor Dragon |
Lord Dragón | |
伊題 | I due cugini |
独題 | Der blindwütige Drachenheld |
伯題 | O Lorde Dragão |
あらすじ
ドラゴン(ジャッキー・チェン)は名家の御曹子。遊ぶことにかけては天才的だが、こと勉学となるとからっきし駄目な若者。武道を修業中の身でありながら、いつも悪友のジムと一緒に町の美人娘シャーリー(シドニー)の後を追いかけまわしている。
そんなある日、散歩に出かけたドラゴンとジムは、郊外の草原のど真ン中で数十人の怪しげな黒服の集団に追われている男と出くわした。集団のボスは「生死を問わず必ず捕えろ!」と躍起になって叫び散らしている。追われる男は、黒服の集団は果たして何者なのか?
武術に励む若者たちのファイティング・カーニバルの日がやってきた。ここで大活躍したドラゴンは、かねてから交際を申し込んでいた美人娘シャーリーに胸の内を打ちあけるべく、凧を使ってラブレターを届けようと思いつく。
だが、凧はある屋敷の屋根にひっかかり、それを取りに行ったドラゴンは、そこで例の黒服の集団が国宝級の品々を国外へ運び出すための準備をしているのを目撃してしまう。
この一件がキッカケで一味に生命を狙われるようになったドラゴンは遂に一味のボス、片目のキム(ウォン・イン・シック)と闘うことになった。
キムはドラゴンがこれまでに出会ったことのない強敵で、あらゆる武術を身につけた悪魔のような技の使い手だった。ドラゴンはそんなキムに対し、決死の覚悟で挑み、その結果、やっとのことで、キムを倒した。
小ネタ
- 劇中の「ドラゴン・キッカー」のため、ジャッキーによる3ヵ月間の合宿訓練が行われ、本番では1000回のNGが出され、1週間フィルムが回されっぱなしだった。この競技、実際には「羽蹴(蹴羽根)」などと言い、中央にバレーボールのようにネットを張って行う競技もあるらしい。
- 「ゴールデンポイント争奪戦」の撮影には2週間を要した。この競技は実際は「搶包山(まんじゅう山という意味)」といって、香港の祭りで行われていたが死者が出るために廃止、しかし2005年には復活し現在も続いている。本作品の撮影では9,000万円の費用が掛けられたらしい。次の動画は実際の「搶包山」の様子です。
- また、その「ゴールデンポイント争奪戦」では2,900以上のテイクを撮影し、『映画の1シーン最大のテイク数』というギネスの世界記録を樹立した。
- 本作品には、述べ6000人以上の出演者と、30万フィート(通常の10倍)という莫大なフィルムが使用された。
- 盗用防止のため台湾のスタジオは厳戒態勢で、撮影された10万フィートのフィルムを香港へ運ぶために4000万台湾ドルの保険をかけた。
- 本作品のヒロインである雪梨(シドニー)は、ジャッキーと噂のあった米雪(ミシェール・イム)の妹で、15歳の時に『ヤングマスター/師弟出馬』の完成披露パーティーの時にジャッキーにスカウトされた。
- 野外のシーンはおもに台湾の台北市の中心から車で30分ほどの山の中腹で行われた。
- 当初、韓国で1ヶ月間ロケの準備が進められていたが、撮影1日でジャッキーが寒くて動きにくいと言ったため、台湾での撮影に切り替えられた。結果、8割が台湾、残り2割が香港で撮影され、韓国での撮影シーンは一切使われていない。
- 企画段階では『Young Master in love(恋するヤングマスター)』という仮題で、『ヤングマスター 師弟出馬』の続編として企画されていた。
- もしかしたら、前述のジャッキーによる「大失敗」の原因としてかんがえられることは他にもあり、予算・製作期間ともに大幅にオーバーしたことで採算ラインが上がり、目標はもっと高かったため、『収益』という観点での記述だった、というもの。しかし、収益面で考えれば日本でのヒットで相当稼いでいるはず。実は本作品の出品人にはあの羅維影業もクレジットされており、一連の羅維とジャッキーとの契約問題の解決条件の一つとして本作品の版権が含まれていたようである。つまり、ゴールデンハーベストは膨大な製作費を負担し他にもかかわらず、収益はかなりの額が羅維に流れていたということ。その辺のゴタゴタした事情が、自伝でのドラゴンロード大失敗発言につながっているのかもしれない。
- 製作当時の新聞記事やロケ地などその他の情報は、ジャッキー映画製作年の謎【後編-12章】ドラゴンロードの謎をご覧ください。
評価一覧・レビュー
大手レビューサイトでどのような評価付けをされているかの一覧です。
サイト名 | 言語 | 評価イメージ | 評価点数 | /最大点数 |
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amazon.co.jp | 日本語 | 評価9 | 4.4/ | 5 |
goo映画 | 日本語 | 評価8 | 80/ | 100 |
Yahoo!映画 | 日本語 | 評価8 | 4.17/ | 5 |
allcinema | 日本語 | 評価4 | 4/ | 10 |
みんなのシネマレビュー | 日本語 | 評価7 | 6.6/ | 10 |
ぴあ映画生活 | 日本語 | 評価7 | 68/ | 100 |
IMDB | 英語 | 評価7 | 6.6/ | 10 |
allmovie | 英語 | 評価4 | 2/ | 5 |
amazon.com | 英語 | 評価6 | 3.2/ | 5 |
Filmaffinity | スペイン語 | 評価6 | 5.6/ | 10 |
Daum | 韓国語 | 評価7 | 6.8/ | 10 |
豆瓣电影 | 中国語 | 評価7 | 6.6/ | 10 |
『ドラゴンロード』の画像ギャラリー
『ドラゴンロード』の商品情報
パンフレット
発行元 | 東和プロモーション |
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当時の価格 | 300円 |
ページ数 | 22ページ |
おもな内容 |
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