JiJa／ジージャー【スター名鑑】

タイ・バンコク生まれの女優。

11歳から習い始めたテコンドーは大会優勝経験を持つほどの腕前で、インストラクターも務めたこともある。数本のTVドラマ・映画への出演の後、プラッチャヤー・ピンゲーオに師事し4年間の訓練を受ける。

’08年、2年の歳月をかけて作られた初主演作『チョコレート・ファイター（Chocolate）』が大ヒットを記録。小柄な身体と愛らしい笑顔からは想像できないようなアクションで一躍人気スターとなった。

タイのみならず東南アジア全域、中華圏や日本でも人気となり、その後『チョコレート・ソルジャー (RagingPhoenix）』『チョコレート・ガール バッド・アス!! (This Girl Is Bad-Ass)』へ主演、タイ・韓国合作の『チョコレート・バトラー（The KICK）』では助演を務めた。結婚・出産により一時芸能活動を抑えていたが、現在は女優活動をふたたび本格化させようとしている。最新作はトニー・ジャー共演の『トム・ヤム・クン 2（仮）(The Protector2）』で、日本では’15年の公開を予定している。

1984年

タイ・バンコクで生まれる。8カ月で生まれてきた早産児で、生後しばらく保育器に入れられていた。

幼少時

年に4回も入院するぐらい病弱だった。

1995年頃

体力をつけるために11才でテコンドーを習い始める。

1996年

12才で黒帯を取得。バンコク・ユース・テコンドー大会では金メダルに輝く。

この頃日本へ初来日。浅草や奈良やディズニーランドに行った。

1997年

国家が育成するテコンドー強化選手に選ばれる。

1998年頃

テコンドー2段を取得して14才でインストラクター（師範代）として後進の指導にも当たるようになる。

インストラクターで学費とおやつ代を稼いでいたが、高校生の時に父親が亡くなり、おやつ代は生活費に変わっていった。

2001年頃

高校3年生の時、一緒にテコンドーをやっていた友人と一緒にパンナー・リットグライ監督のアクション映画「七人のマッハ!!!!!!!」のオーディションを受ける。そこで同映画のプロデューサーを担当していたプラッチャヤー・ピンゲーオに見いだされた

『Taloompuk（タルームプック/迫りくる嵐）』(’02)に出演する。

2002年

テレビドラマ『Kawao Tee Bangpleng（กาเหว่าที่บางเพลง）』に出演。

テコンドー3段を取得。

プラッチャヤー・ピンゲーオ監督の『Chocolate（チョコレート・ファイター）』の主役に抜擢され、4年間みっちりと基礎トレーニングを積む。テコンドー以外にもムエタイ、体操、武器を使ったアクションなど勉強の毎日を送る。また役作りのため自閉症の研究を半年に渡って研究、自閉症児の学校に行って、3日間いっしょの生活も経験した。

2003年

テレビドラマ『Rak Ham Promote（ตะลุมพุก）』に出演。

2005年頃

『Chocolate（チョコレート・ファイター）』の撮影開始。完成までには2年ほどの歳月がかかった。

2006年

4月には日本の福岡でのロケ。

2008年

2月、『Chocolate（チョコレート・ファイター）』がタイで公開され『マッハ!!!!!』『レッドクリフPart1』の興行成績を塗り替える大ヒットを記録。一躍人気に。その後、香港・シンガポール・台湾など各地でプロモーション活動を行う。

6月、「19th TV Pool Star Party 2008」で「Most Favourite Action Actress」を受賞。

2009年

5月、『Chocolate（チョコレート・ファイター）』が日本で本公開される。日本人俳優の阿部寛も出演していることもあり話題に。来日して多くのメディアにも登場し日本での知名度が急上昇する。

映画・テレビ・音楽などの総合的な祭典「TOP AWARD2008」でTOP ACTRESS (FILM)を受賞。また、「6th Chalermthai Award,Actress of the year 2009」でBEST ACTRESSを受賞した。

8月、主演2作目となる『Raging Phoenix（チョコレート・ソルジャー）』がタイで公開。翌’10年3月に大阪アジアン映画祭にて日本初上映される。本作の撮影ではそのあまりの過酷さゆえ、41kgまで体重が落ちた。

2010年

主演3作目『This Girl Is Bad-Ass（チョコレート・ガール　バッド・アス!!）』を撮影。（公開は翌年。）アクションよりも女優ジージャーの多面性に重きを置いた演出がされる。

日本においてNHK BS1のドキュメンタリー番組『アジアンスマイル』で、ジージャーを取材した「闘え! ジージャー　～タイのアクション女優～」が放送される。

Fridayというバンドの曲「เธอยังมีฉัน Me」のミュージックビデオに出演。

「The most gorgeous women 2009」で、BEST ACTRESSを受賞。

2011年

タイ・韓国合作映画『The KICK（チョコレート・バトラー　THE KICK）』で助演。

4月から開始予定だった『Chocolate2（チョコレート２）』の撮影が3月の東日本大震災で延期に。

タイの「1st Thailand Stunt Awards」で「BEST FIGHT AWARD」と 「BEST STUNT by A STUNT WOMAN AWARD」の2部門で受賞。

2012年

8月、結婚と妊娠を公表。映画の助監督をしている夫・ロバード・バウデン（愛称エイドリアン）と共に会見を開いた。2年ほど育児に専念し、その後仕事に復帰すると語った。『Chocolate2（チョコレート２）』の撮影は2度目の延期となった。

2013年

1月、帝王切開にて男児を出産。

夏、サハモンコンフィルムとの契約を継続しなかったことを発表。

トニー・ジャーと共演した『The Protector 2（トム・ヤム・クン２（仮））』が公開。

2014年

ホームコメディTVドラマ『moorak moophleeng（หมอรัก..หมอเพลง）』に出演。

アジアユナイテッドエンターテイメント（Asia United Entertainment Limited）と5年契約を結び、名前をジージャー・ヤーニン・ウィサミタナンからジージャー・チヤーニット・ウィサミタナンに改名したことを発表。イ・ビョンホンとの共演作品などの新作の予定があることも発表された。しかし6月に契約を解除しフリーランスになることが発表された。実際の契約は1カ月ほどだった。

7月、師であるパンナー・リットグライ氏が逝去。