林心如／ルビー・リン【スター名鑑】

台湾の女優、歌手, プロデューサー。愛称は出世作で演じた役名から「紫薇」と呼ばれ、美しい容貌、小悪魔ボディ、それにお茶目な魅力と野性味で男性を惹きつける台湾を代表する女優。 近年ではプロデューサー業でも大成功を収めている。

高校時代にそのキュートなルックスを買われスカウトされる。CMモデルなどを経て20歳に正式にデビューを果たし、台湾を拠点に映画やテレビドラマへの出演を重ね、女優としてのキャリアを積んだ。その後、香港や中国へと活動の場を広げ、’97年に出演したテレビシリーズ『還珠格格（還珠姫　～プリンセスのつくりかた～）』が史上最大級のヒットを記録し伝説的なドラマとなったことで、彼女自身も大ブレイクを果たし一躍人気女優へと躍り出た。

その後もテレビドラマを中心に活躍、次々と出演作をヒットさせ数々の記録を打ち立てたことで、出演者に彼女の名前があるだけで確実に高い数字が期待できると言われるまでになった。さらに’09年には台湾芸能人の中でも他より先駆けて中国に個人事務所「林心如工作室」を設立。本格的にプロデュース業に乗り出し、ここでもヒット作を立て続けに生み出した。今や、女性敏腕プロデューサーとしてもトップクラスの実力を誇っている。

’90年代には歌手デビューも果たすなどマルチな才能を発揮。また、慈善活動にも積極的に取り組む人物としても有名。自分のアトリエも経営するなど経営者としても手腕を発揮し、年収は5億円以上と言われる。プライベートでは未だ独身で、リン・チーリン（林志玲）、スー・チー（舒淇）とともに「台湾3大剰女（売れ残り）」の一人に数えられている。

1976年～幼少時代

台湾台北に生まれる。

父は実業家であったが、やがて両親の離婚に伴って、幼少から母と暮らすようになる。幼少の頃から親戚の訪問のために母とともに日本に毎年訪れていたという。弟が2人いる。

1992年

初恋は16歳の高校生の時、同級生のバスケ選手に。

1993年

学生時代、内向的な性格で家庭や学校では“良い子”だったが、17歳の時スカウトされて台湾でパート・タイムの広告モデルを始める。母には反対されたため、内緒でモデル業をしていたが、撮影の為学校を頻繁に休むようになり、ついには母親にバレてしまい平手打ちされた。

1994年

アーロン・クオック（郭富城）とのジャスミン茶のCMで芸能界入り。

1995年

高校卒業後、『學校霸王（金城武　スクール・デイズ）』で映画初出演。

この撮影で俳優のジミー・リン（林志穎）に一目ぼれ。その後、交際関係に発展した。

1996年

20歳の誕生日の日に芸能プロダクションと契約を結び本格的に芸能活動を始める。

1997年

台湾の人気女流作家・瓊瑤（チョン・ヤオ）の原作を映像化したテレビシリーズの『還珠格格（還珠姫　～プリンセスのつくりかた～）』に出演。作品は史上最大級のヒットを記録し伝説的なドラマとなる。また、演じた役名から「紫薇」とも呼ばれるようになり、この作品で台湾のみならずその他のアジア地域でも有名になり、爆発的に人気が急上昇、大ブレイクを果たす。

当時、兵役から除隊し低迷期にあったジミー・リンと破局。

TVドラマ『上海探戈』で中国に進出。

1999年

ドラマや映画に次々出演し着々とキャリアを積み重ね、人気女優としての地位を築く。また、歌手デビューも果たし各音楽賞で新人賞も受賞した。

チャリティーオークションへの参加を皮切りに、慈善活動を活発化させる。

2000年

スタンリー・トン（唐季禮）監督の『雷霆戰警（SPY_N）』に出演、その後交際に発展する。

2001年

第６回四川電視節にて人気ナンバーワン女優を受賞。

2003年

『男才女貌 』が大ヒット。驚異的な視聴率を叩き出す。

2004年

３カ月間芸能生活を離れて、語学の習得と演技の勉強のためニューヨークに遊学。

中・韓合作映画『魔術奇緣（マジック・オブ・ラブ　～魔術奇縁～）』に当初主演予定だったヴィッキー・チャオ（趙薇）が降板したため主演することに。

2005年

Ｇｏｏｇｌｅ（中国）が発表した2004年の10大キーワードで「林心如」が6位にランクインする。

2006年

中国の大手芸能プロダクション「華誼兄弟文化経紀」と契約。

中国サイトで「女優年間出演料ランキング2006」の結果が発表され、推定年収は4500万元（約6億7500万円） とされた。

テレビドラマの中から優秀だった作品や俳優を選ぶ「第２回電視劇風雲盛典」において「もっとも人気のある台湾女優」に選ばれる。

2008年

97年の大ブレイク以来、一貫して清純派路線を歩んできたが、人気男性誌「風度」のグラビアで、挑発的な黒ビキニ姿を披露し、可愛い童顔とはミスマッチな豊満バストが話題を集めた。

スタンリー・トンと8年交際の末、破局したことを発表。

歌手として音楽プロダクションと巨額の契約を結び、“千金”女郎と称される。

2009年

個人事務所である「林心如工作室」を設立して中国にいち早く進出。プロデュース業に本格的に乗り出し、『美人心計（美人心計　～一人の妃と二人の皇帝～）』など話題のドラマを生み続ける。

2011年

97年の大人気ドラマのリメイク『新還珠格格』にオリジナル版で自身が演じた紫薇の母親役を演じた。

“一般市民が選ぶエンタメ賞”こと第5回中国華鼎獎で最優秀助演女優賞を受賞。（作品は『菲常完美（ソフィーの復讐）』）

製作も兼ねた『傾世皇妃（傾城の皇妃）』が視聴率トップとなり過去最高記録を叩き出す。

この年、3つの“最優秀プロデューサー賞”を受賞し、製作の面でも成功を収めた。

2012年

中国に進出した台湾人スターの中で、ニッキー・ウー（呉奇隆）、アレック・スー（蘇有朋）に次いで3位にランクイン。収入は1億9400万台湾ドル（約5億3000万円）とされた。

2013年

人気作家・瓊瑤原作を6年ぶりに映像化したTVシリーズ『花非花霧非霧』でヒロインを演じる。

長期オフでハワイに滞在中、長年の大ファンを公言している木村拓哉に遭遇しツーショット写真を撮る。（水着だったため非公開。）

2014年

主演した映画『京城81號』が中国において4億元の興行収入を突破。国産スリラー映画の最高記録となる。