前々から気になっていたもののスルーしていた「ユン・ピョウ 拳精出演疑惑」。
ユン・ピョウが「妖怪」・・・いや、「五獣の精」の一人に扮しているとか、黒装束の男がそうではないかとの噂が。
最近、twitter上で再び話題となったので、せっかくだからと検証してみることに。
また、合わせて、同じく出演しているのではと言われている「元華(ユン・ワー)についてもついでに。
ただ、今回は頼りとなるのは基本的に、本編映像しかないので、少々不安ではありますが。。。
なお、衝撃的な画像が多々ありますので、もし「五獣の精」に対して強烈なトラウマをお持ち方は、閲覧を控えた方が良いかもしれません(^_^;)
事前に手がかりチェック
そもそも出演の可能性はあるのか
まず、「拳精」が製作されたのは1978年のこと。
ユン・ピョウについては、翌年公開の『モンキーフィスト猿拳』あたりから、主演級の出演が増えてきますが、それまでは端役やスタントが中心だったので、この「拳精」にもノンクレジットで参加している可能性は十分あり得るでしょう。
また、ジャッキーやサモハンと違い、様々な会社の作品に参加し、サモハン出演作はもちろんのこと、羅維のもとでのジャッキー初期作についても、『少林寺木人拳』では顔出し出演をしていますね。
元華についても同様に、多くの作品にスタントや端役で出演していますので、十分可能性は有りそうです。
当時の「顔」を確認
まずは、あらためて当時の「元彪」と「元華」の顔を目に焼き付けておきましょう。
次の画像は1978年前後の作品に出演した時のユン・ピョウの画像です。(最後の2枚は少し後の時期)
次は同じころの元華(ユン・ワー)の画像。
二人の身長
身長についてのデータは、そもそも正確なモノかどうか怪しいですが、「五獣の精」についてはかなり身長のバラつきがあるので、ジャッキーと比較してみると、何かの手がかりになるかもしれません。
- ジャッキーチェン:172cm、173cm、174cm、177cm、178cmと諸説あり
- ユン・ピョウ:170cm(劇場パンフなど)、168cm説もあり
- ユン・ワー:178cm(ネット上の情報)
- ブルース・リー:170cm(リンダ夫人の証言より)、「死亡遊戯」パンフでは163cm
- ベニー・ユキーデ:168cm(wikiより)
- サモハン・キンポー:168cm(「スパルタンX」パンフより)
ジャッキーの身長(笑)。一般的には172~174cmあたりが通説でしょうか。
それにしてもユン・ワーの身長。ネット上の情報なのでそのソースは不明ですが、そんなにあるかねぇ。
ブルース・リーのダブルでも有名ですが、同じくらいの身長と考えると、さすがに178cmは無いように思えるけど・・・
さすがに、これだけでは心もとないので、映像や写真で確認してみましょう。
立ち位置や姿勢にもよるので正確とは言えませんが、その中でも比較できそうなものをいくつか並べておきます。
比較的近年の「七小福」メンバー。ユン・ワーの立ち位置が微妙ですが、やはりジャッキーが高く、元華、元彪、洪金寶についてはあまり違いを感じません。
「サイクロンZ」での一コマ。やはりジャッキーが数センチ高いですね。
同じく「サイクロンZ」より。ユン・ワーがちょっと奥に居て、ジャッキーと同じくらいに。
「サイクロンZ」でのユン・ワーとユキーデ。このぐらいの差があると、わかりやすい。
「スパルタンX」でのオフショット。ジャッキーとユンピョウは同じくらいに見えますが、ジャッキーの姿勢のせいでしょうか。
ユキーデは明らかに低いですね。
「スパルタンX」での三銃士。やはりサモ、ユンは同じくらいでジャッキーが高いですね。
と、何だか身長検証の記事になってしまい、ユキーデさんに申し訳ないので、この辺で切り上げますが、ユン・ワーの178cmはちょっと高すぎですね。あってもジャッキーと同じくらいでしょうか。そしてユン・ピョウは2人よりも若干低めではないかと。。。ホントに役に立つのか、この検証・・・と疑問に感じつつ次へ(^_^;)
『五獣の精』疑惑
う~ん、いつ観てもシュールな画…(^_^;)
ユン・ワーについては、あまり関心がないというか、考えたことがありませんでしたが、ユンピョウに関してはパッと見、いないような気が。
でも、あの赤髪白塗りマジックで分かりづらくなってるのかも。
ということで、かなりの恐怖を感じつつキャプってみました。
そして、順調に検証を進めてはみたものの・・・なんかオカシイ。。。
五獣の精が入れ替わっている・・・
なんてこったい(≧ヘ≦) 固定だと思ってたのに、メンドくせ~よ~
例えば、下の画像のように、小っちゃかった「鶴」の精が、急にデカくなってたり・・・
今まで頭の上に乗ってる、う○こみたいなシンボルを目印にしてたのに!
というわけで、私も読んでる人も混乱すると思うので、「五獣の精」たちが、ジャッキーに自己紹介する時の配役で、以降は記述していきますので、よろしくお願いします。
では、順に見て行きましょう。
「龍」の精
まずは、「龍」の精から。
最初は、顔の輪郭などから、もしかしたら元彪?…とも思ったのですが、横顔や笑っている顔は、どうにも元彪には見えませんね~。
そして、決定的に別人と思われる根拠がコレ。(※閲覧注意!)
全国のユンピョラーのためにも、これが元彪であってはなりません(;д;)
いや、あるはずがない。。。
「蛇」の精
次は、「蛇」の精。
「五獣の精」の中で、もっとも目立っているのがこの「蛇」の精ではないでしょうか。
そう、あの人です。
当時は知りませんでしたが、今思えばひと際ひょうきんなキャラクターだったことも頷けます。
間寛平さんが「蛇拳」の名手であることは、皆さん既にご存知かと思いますが、現在でも当時の「蛇」の精を彷彿とさせるような素晴らしい蛇の型を見せてくれています。
1978年といえば、同じ新喜劇の団員だった光代夫人と結婚した頃。まだまだ駆け出しだった寛平兄さんは、香港でこのような下積みをしてたんですね~。
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と、冗談はこの辺にして(^_^;)、この「蛇」の精もユン・ピョウ、ユン・ワーではありませんねぇ。
また、次の「鶴」の精でも触れますが、明らかにジャッキーよりも背が低く、ユンピョウやユン・ワーでは無いことはほぼ確実でしょう。。。
「鶴」の精
次は、「鶴」の精。
なんとも特徴の無い?地味な顔立ち。
他の精が結構特徴ある顔立ちなので、もしや・・・とも思いましたが、やはりこちらも違うようです。
何より決定的なのが、その身長。
これは、寛平ちゃんこと「蛇」の精とジャッキーが並んでいるシーンですが、かなりの身長差が(頭一つ分ぐらい?)。
そしてこちらを見ると、「鶴」の身長は「蛇」と同じか、それよりも低いようにも見えます。
このことを考えても、「鶴」や「蛇」は元彪・元華では無さそうです。
「虎」の精
次は、「虎」の精。
背の高さ的には可能性はありそうですが、ユンピョウとは完全に骨格が違います。
ただ、頬のコケ具合は、ユン・ワーっぽい。なので再度ユン・ワーの画像を。
でも、なんかしっくり来ないんだよな~。
そもそも、このメイクをするとたぶん誰でも「五獣の精」っぽくなっちゃうし、ユン・ワーの特徴でもある唇や、顔全体の骨格、この頃のマユゲなんかが、全部隠れてる。。。
ただ一応候補として残しておいて、先に最後の精を。
「豹」の精
最後は、「豹」の精。
背の高さ的には少し低いような気もしますが、なんとかこちらも検討候補に。
ただ骨格はやはりユン・ピョウではありませんねぇ。なんだか、こちらも寛平っぽい・・・
ユン・ワーについても、頬コケ系の顔立ちではあるものの、鼻がやはり違うみたい。こちらも除外して良いのではと思います。
判定「五獣の精」疑惑
と、いうことでユン・ピョウの「五獣の精」疑惑に関しては、「シロ」と当サイトでは判定させて頂きます!!
ただ、ユン・ワーに関しては、唯一「虎」の精が可能性として残っていますが、未だ決定打は無し。今のところ「グレー」って感じでしょうか。。。
ところで、「五獣の精」に関しては、実はまだ若干の疑問が。
最初のほうで、「五獣の精が入れ替わっている」と書きましたが、正確には入れ替わっているのではなく、5人以上いるのでは、という疑念が。
例えば、次の画像の丸枠をご覧ください。
「龍」の精に関しては、もしかしたら同じ人物かもしれませんが、一番右(ここでは「鶴」)はどうもこれまでの人物には居ないような気も・・・さらに、
なんか、この「虎」の精も別人のような気がするんですよね~。
あと、この「鶴」の精も。。。
まだまだ「五獣の精」には謎がありそうですが、なんだか疲れてきたので、これ以上はどなたか引き継いでください(^_^;)
「黒装束の男」疑惑
さて、ユンピョウに関しては私の中で「五獣の精」疑惑は晴れたので、次は「黒装束の男」について検証を。
こちらは結論から先に言ってしまうと、ユン・ピョウである可能性が非常に高い。
個人的には、まず間違いと確信していますが、なにぶん頼りは見た目でしかないので、ご判断は各自にお任せします。
まずは論より証拠。画像を観て行って下さい☆
う~ん、もうこれだけで十分ユン・ピョウっぽくないですか?
そしてこの華麗な身のこなしと、蹴りのシルエット!
続けて黒装束の顔画像を。
ここで再度、この頃のユンピョウ画像を。
念のため、本物のユンピョウの顔を、黒装束に当てはめてみると・・・(※注:下の画像は合成です)
どうでしょうか。先ほどの精と違って、目にメイクしていないのでわかりやすいですよね。
もう私にはユン・ピョウにしか見えませんっ(≧ヘ≦)
と、言うことで、私的なこの疑惑に対する答えは次のようになりました。
”『拳精』に、ユンピョウは「黒装束」の男として出演。
ユン・ワーはもしかしたら「虎」の精かもしれない・・・”
もちろん、それ以外のスタントダブルとして顔が出ないように出演している可能性もあります。
いかがだったでしょうか。もし合点がいかない方は、是非さらなる追求をしてもらえればと思います(^▽^)/
初めまして。当方、現在「ユン・ピョウ」キャンペーン中です!やっていたら御免なさい!『霊幻道士』の「ユン・ピョウ出演の謎」も解明して頂けると有難いです!後、「七小福」メンバーのフィルモグラフィーも完璧にして貰えると・・・!
はじめまして。
リクエストは嬉しいのですが、今はなかなか時間も気力も厳しい状況が続いておりまして、身動きが取れないのです。
本格的に再始動できる機会があれば、是非検討させていただきます!
初めまして、samuanです。
今回の元彪『拳精』出演疑惑の記事面白かったです!実は随分前に自分も画像キャプチャして色々と検証しましたが、やはりあの黒装束の男が元彪だと思うんです(一部ジャッキーがやっていると思うのですが・・・)。あと間寛平師匠似の蛇の妖精さんを演じている方は多分、台湾武師の王太郎という方だと思うんですよ。この方はよくジミー王羽作品に出演している方です。
ちなみにこの拳精たちの中に〈五毒の江生と鹿峰がいる〉なんて都市伝説?がありました(笑)
それでは失礼します(^^
samuanさん、はじめまして。
>一部ジャッキーがやっていると思うのですが・・・
おぉ、そうですか!顔が見えにくい後半部分ですかね~。
基本的にスタントの検証とかはしないもので、私にはさっぱりです(^_^;)
>台湾武師の王太郎という方
これまたすごいですね。やはり名のある武師の方でしたか(^^)
貴重な情報ありがとうございました(^▽^)/
ずっと拝見しておりますが初コメです。
相変わらず興味深い内容に恐れ入りました。すごいです!
三枚目の蹴りは「五福星」のムーンリー連れでジャッキーとやりあう時の蹴りまんまに見えます。
元彪の蹴り・・特徴ありますもんね
オレンジさんはじめまして(^^)
元彪と言えばやはり「蹴り」ですよね~。
突然思い立った記事でしたが、喜んでもらえたようで良かったです☆
いや~面白いですね!
ありがとうございます。
結構反響があって良かった☆